古都散策中。
小学生並みの感想ですが、竹細工がいい。
町全体をしなやかに彩っている感じします。
溶け込みつつ、お、と思わせる。
高知県にも小京都は2つくらいあります。
でもこうこっちのほうが徹底度が高いなーっていう感じ。
それにその古い町並みでやっているイタリアレストランなんぞあって、なかなか現代と過去の融合具合のギャップに、エスカレーターが急に終わったときみたいな戸惑いたたらを踏んでしまう。
電話ボックスさえもお上品。
歴史民俗資料館に行く。
三頼と呼ばれる3兄弟がこの町を盛り立てたのだという。
もとは染物屋さんから、学者さんとかの傑物を生み出したとか。
塩づくりが盛ん→竹細工や酒造りといった事業みたいな感じか。
ふむふむ。
都市計画っていうのはなんか大事だな、って気がする。
いつの間にか夕方。
これだけ見るとお好み焼き屋さんには見えない、料亭にしか見えない。
百歩譲っても、いいとこの和食屋さん。
しかしここはお好み焼き屋なのだ。
それもミシュラン掲載店。
お好み焼き屋さんでミシュランって何店かあるみたいであるが、ムシマルは初めて。
ミシュランマンがここはよさそうだ、とかしたのであろうか。
入る。あんまり広くないのかと思ったら、奥が長い、深い。
年季の入った鉄板。
17時10分くらい(夜の開店は17時)なのに、もう先客が3組4組いる。
雰囲気いい。
和な雰囲気で、タタミ椅子だ。
メニュー。
「注文が決まりましたらボタンを押してお呼びください」あ、ボタンだ。
意外と近代化。
ご当地グルメを愛するタイプのムシマル、
メニュー冊子の最初のページにある「たけはら焼き」、これに決まりかと思われた。
(ほう、広島風お好み焼きの生地に酒粕を練りこむ。
『マッサン』の生まれた町のお好み焼きっぽく酒。
これに決まりではないか、内々定くらいは出るのではないか。)
どの種類でも「たけはら焼き」にできるのかー、と思ってトッピングとか基本のお好み焼きを考える。
(チーズって、合いそうな気がするけど逆に酒粕を蹴飛ばしてしまいそう。どうしようかー)とか。
ふと壁を見る。壁にはまた違うメニューが、デザートやソフトドリンクなど。
と思ったら一つだけ。
『ほぼろ焼きRevolution』1,250円!?
おいおいおい、「ほぼろ焼き」って言葉を初めて読んだのに、
さらにそれに革命が革新が起きてる!
いったい何が起きているんだ!
なん・・・だと・・・。
最後のヨセくらいまで行っていたメニュー注文タームが、一気にリセットされた。
落ち着け。
何が入っているかは詳細に書いてくれている。
まずチキンライス・・・・チキンライス!?
それにツナコーンマヨに、肉団子に、刻みネギが、そば入りで。
なんだかね、お好み焼きの亜種であるのかどうかもわからん。
絵がほんわかしすぎていてカレーに漬かっているのぼせた人にも見える…いやそれはさすがに言いすぎか。
ああ、もう。
古風な、ミシュランにも載った店でファンキーでジャンクっぽい謎品。
もう片方の天秤には、ご当地の名前が入った名物っぽい食べ物。和風な統一感がある。
挑戦してみるか、安定感のありそうな方が最初はいいのか、これには悩む、悩んだ。
うーん、保守派か革新か・・・・・・革新?・・・・・・・・・・れぼりゅーしょん!!
なんか地球儀持ってる芸人みたいになってしまったが、もう面白いほうに転ぼうと急に強気。
ボタンぽちー。
「ほぼろ焼きレボリューションをひとつで」
頼んだ。頼みましたよ。
ジャンプを読んでおとなしく待つ。マンガがあるのです。
到着。15分くらいの待ち時間でしょうか。
おお、チキンライスだ。
真横。
存在感というか違和感のもとはチキンライスだ・・・。あとコーンも。ネギも。
なんだか、チキンライスでお子様ランチみたいになってる・・・・・なってる?
う、どうこれを捉えていいものやら分からないな。
いただいてみるか。
お、鉄板がガチガチのガチで熱いから、こうしている今も熱されている。
保温とかそんな領域じゃないやつ。
チキンライスとお好み焼き生地部分を一緒に食べてみる。
もぐ。
うん、おいしい。
チキンライスとしてというか、粒粒トッピングとしての味がする。
合うか合わないかでいうと、違和感はない。まーまー合っている。
ただなんていうんだろ。
何て言うんだろ。
必須ではないというか個別でも良いという気もする。
一緒にいてもいいけど別々にいてもいい。
熟年夫婦みたい。
ソース、ケチャップ、ソバとごはん。
糖質の金棒を持った炭水化物のモンスターである。
生地にかけたソースが熱されて薫り高く焦げる。
あ、赤いこのボトルひょっとしてケチャップ?という疑いを持っていたら「超激辛ソース」だとか。
かけると、圧縮した辛さが入ってきた。
舌よりも喉にきそう。
香りと味が複合的で、美味しい。
麵はなかなか量が多い。
むっしりとしている。
と。
食べ進めていたら、ぽろりゴロン。
肉団子が転がってきた。
でかいのが2個だ。
おいしい。
けどなんだかわんかんないというかいろんな要素があって、
普通のお好み焼きと遠いからどう評価すべきかわからない。
困ったときの箇条書き
・熱量が高いのは良い。
・チキンライスは、お好み焼きと相性は悪くない。でもそんなに主張強くない。
・ボリュームはある。
・意外にもツナマヨが味面でいぶし銀の働き。
・最終は「お好み焼きのおもちゃ箱やー」みたいな、お子様ランチとお好み焼きを合体させたみたいな不思議な感じ。
ファンタジーだなーと思いながらいただく。
完食。
お好み焼きを食べている間、隣のマダムが「お兄さんが食べてるの、ほぼろ焼き?」と聞く。
「は、はい。メニュー見て気になって」
「私たちも気になってたのよー。でも踏み切れなくて」
見るとマダム二人は普通っぽいお好み焼き。たけはら焼きかもしれないけれど。
「味は・・・おいしいです」
そうなのだ。おいしいのは嘘ではない。
評価がしにくいだけで。
で。
まだジャンプ読み終わってないし、
たけはら焼きでいただけなかった酒粕成分をこっちで摂取したいという意欲があったのだと思う。
『たけはらの酒粕アイス』単品500円。食後だと400円。これを注文する。
竹原に3つある酒蔵の酒粕をミックスした酒粕のアイス。
これは美味しい。
お酒感はあるけれど、甘さに対しては全然邪魔していない風味。
微笑みそうになる味だねえ。
おいしかったー!と1,650円払って出る。
竹原商店街を歩いてみる。竹原駅のすぐ前。
短時間で色が変わっていく照明。緑→青、黄色、赤といった具合に。
お店は、夜飲食店は多くないのか、19時くらいで閉まっているお店多し。
クリスマスネオンっぽいものもあるのだった。
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