『バスク』は名店だって、誰かに聞いたんだった。
お店の人だったかもしれない。『カドーロ』のスタッフさん?うろ覚えである。
電話 | 082-246-7704 |
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営業時間 | 17:30~23:00 |
定休日 | 日祝休 |
平均予算 | [夜]¥4,000~¥4,999 |
住所 広島県広島市中区国泰寺町1-3-14津田ビル1F
で、お店の名前だけ覚えておいて、だいたいの場所はネットで知って、食べログも見た。
(食べログだと、平均予算7000円?高級店か!)
そういう気持ちで、あんまり思いきれていなかった、場所を知った後も。
お給料が出て少しして、お仕事がひと区切りになったある日。行く。
あ、入り口の控え目さに比べると奥行きがある。
照明にニンニクが吊るされている。壁の絵はピカソのゲルニカだ。うわーー、国違う感出ている。
カウンターに座る。
カウンターテーブルに、おばんざいのように大皿が並んでいる。
活気がある、スタッフさんが多い気がする。厨房に4人くらい、接遇に2~3人。
誰かが何か承ると、「ヘイ」か「ウイ」かなんかそんな掛け声をみんなで言われて活気づく。
どうしようか、スペインなお店だから、スペインの――あ、スペインビール「マオウ」を。
へー、『mahou』って書くのか。マホウ、って読みそうなもんなのにマオウなのか。
前田日明って書いて「まえだあきら」なのとまったく一緒ですな。
メニューが手書き感あふれる。
ノートブックって感じ。
歴史が詰まってそう。
こういうのもいい。
あと字は、下手でもないけど美麗でもない。
わかりやすい字って感じ。
ピストーグラチネ(野菜煮込みのチーズ焼き)950円と、イカスミのバスク風パスタ(1,300円)を。
マオウは飲みやすい、キュンキュンするラッコみたいな優しいビール。
グラチネが来た。
あ、パンも付いてきた。
これにパンがついてくるってことは、野菜チーズをつけて食べろってことかい?
軽いピザってわけだYa-Ha-。
どろっぴお。
照明の力も借りて、あかあかしい。
まるで溶鉱炉に心を突っ込んでしまったみたいな赤さ。
野菜煮込み、そのスープのメインはトマトだ。
トマトの優しさに、ムシマルは自分の体内に偉大な能力が生まれ出るように感じた。やがて激しい喜びが生まれてきた。
トマトの嬉しさに、何かしゃきっとする力を感応した気がする。
パンにバゲットに載せてみる。
ほぼピザだ、少なくとも素材だけでいうとピザの親戚だ遠縁ではない。
あ、野菜煮込みと言いながらベーコンも入ってくれている。完全食ではないかしら。
ささっ!
あれ、バゲットを補充してくれた。
2個、さらに食べる。
ササっ!
あれ、またバゲットを入れてくれた。
(もしや、バゲットおかわり自由!!?)
しあわせだった。
そこに来るイカスミパスタ。
(この料理、「バスク風」って書いているからお店の看板料理かもしれない・・・)
期待が、高まる。
1,300円なら普通の食事代としてアリっちゃアリではある。
量は多め。
ムシマル、パスタは量が少ない割に高いからそんなに頼まないのであるが、1.3~1.5人前くらいありそうな量。
すむっと食べる。
ああ、海のだし。
言い方は悪いけれどもすごくおいしい海鮮焼きそばに似ている。
ワイン頼んでしまう。
グラス580円か680円のグラスワイン。
ああしまったこれほどパスタに海の香りが漂っていたら、白ワインの方がよかったかも。
くくっと飲む。
ああだめなやつだだめって飲みやすくて自分のペース配分を失いそうって意味合いで書いている。
このパスタが、〆に似合うような味をしていることをお伝えしようか。
ひとつは、麺がアルデンテ硬さではなく、風呂上がりみたいに熱入っていること。
ひとつは、旨みまとったイカスミが、麺に絡んでゆっくりとしかし確実にねっとりしていること。
ひとつは、ゆっくりとだしのような味わいが結びつきながら喉元に落ちていくこと。
おいしい。
チェイサーで水を持ってくれて、それを夢中で飲む。
他の人のためにサーロインステーキを焼いているシェフに羨望のまなざしをささげる。
すごいな。
ではお会計。合計3,850円。
2品2杯で4,000円クラス。
でもパスタも量がありバゲットもいっぱい食べられるなら、そんなにお腹張るまでコスパは悪くないのかもしれない。
サーロインステーキは200グラムで3800円って書いてあった。いつか食べる日が来るのだろうか。
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