『小出力アンプは何ワット必要? vol.9』の続きです。
小出力アンプは結局のところ、何ワット必要なの??を検証しています。
ここで疑問が生じます。
小出力の真空管しかない時代でも映画館では大音量で再生されていましたし、
前回の東京オリンピックのPAも真空管アンプでPAが行われていました。
大出力が苦手な真空管アンプでどうして大音量が出せるのでしょうか?
当時のスピーカーを調べてみましょう。
まずはアメリカのアルテック社のA5です。
このスピーカーは1945年に発売され、『ボイス・オブ・ザ・シアター』と呼ばれており
その能率は105dB/wでした。
これまで使用してきたドイツ・クアドラル社のロダンの能率は86dB/wですので
19dBも能率が高いことになります。
19dBは電力利得で79.4倍に相当しますので
アルテックA5はクアドラル社のロダンよりも79倍大きな音が出ることになります。
さらに、
ウエスタン・エレクトリックの15Aというホーンシステムがありますが
このスピーカーに至っては能率は110dBを超えていると聴いたことがあります。
これは電力利得で251倍になり、なるほど、これなら前回の東京オリンピックでも大丈夫だったはずです。
私も若いころに故・池田圭先生のスタジオで15Aホーンを聴かせていただきましたが
大音量で朗々と鳴っていてびっくりしたのを覚えています。
その時、池田先生が前回の東京オリンピックのPAを担当されたお話をとても興味深く聴かせていただきました。
アンプの出力とスピーカーの能率、再生する音量は密接な関係があり
これらを総合的に判断すれば、1wのパワーアンプも決して小出力ではないということです。
次回に続きます。
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