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在宅療養生活で見たこと、思ったこと、を伝えます。

日記 385

2017年03月14日 | 日記
< 勘定より感情だね >


人間、人生の終わりが近づくと本音が出ます。

ある80歳代の知り合い。傍目からは経済的には申し分ない。資産は時価で億単位、 = 勘定 = 経済的な状況。

それが会う度に嘆きを聞かされて、こちらはもっぱら聞き役。嬉しかったことも話すのですが主題は、 = 感情 = 気持ちの問題。

そもそもの結婚自体が無茶をしていると感じます。

気の合う、気脈に通じた人を捨てて、今の婚家に嫁いだのは良いが、苦労のしっぱなし。その全部ではないにしても、かなりの部分を聞かされました。

当時、結婚迄いくかと思われた相手はショックで自○未遂。当時の新聞記事になったそうです。

本人はというと、これまた第一子を妊娠中に婚家の酷さに自○を企てるも、「お腹に子供がいる」故諦めたそうな。

そうやって60年余。もう人生の先が見えてきたところで、後悔の念頻り。

子供達は先に逝ったり、新興宗教に走ったりで跡継ぎのいない不安と焦り。それなら、目先の事にとらわれずに最初に結婚したかった人と一緒になれば良かったのに。と思いますが、もう今になっては後に引けず。

経済的な事は、多少は必要ですが大事なのは気持ちの問題。約しい生活でも笑いがあったり、相手を尊敬できればそれでいいと思うんですが。

日本より経済的に低い国や、内乱の国でも子供たちの輝いている目を撮った写真を見ると、つくづく気持ち、感情は大切だなと思います。

約80年の人生を振り返ってみた結果、勘定よりも感情という人間の基本的な幸福を垣間見るのでした。

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