花と野菜とスケッチブック

春夏秋冬・花と野菜とスケッチとそして人と一緒に・・・

終いじたく?いえ再スタートに向けて

2012-10-25 21:44:58 | 家族

秋も深まり、しのぎやすくなってきた今日この頃…冷たい風に身震いする日もあったりする。

まだ暑さの残る9月末ごろから、夫は納屋や古い板小屋を片付け始めた。

 

読書好きと言うか活字中毒と言うか、暇さえあれば何か読んでいる人。

1週間に何度かアマゾンから宅急便が届く。

結婚して幾度かの引っ越しでも、本がひと荷物だった。

6畳一間のアパートの一室には天井近くまで本が積んであって、

息苦しさに具合が悪くなった時もある。

秋田にUターン、持ち帰った本がそのまま板小屋にしまいこんであった。

あれから30数年、年月とともに本はまた増えた。

 

家を建て替えた時に新しく納屋も建てた。

物のない時代に育った義父母は、使わなくなったものも処分するには忍びず納屋にしまいこんだ。

けれど、私たちが使うわけでもなく、まして息子たちの代にはほこりまみれの残骸になる。

夫は退職を機に、もろもろのものを片付ける決心をしたようだ。

 

思い切って処分に踏み切って、焼却施設に何度も足を運んだ。

昨日は、思い入れの深い本をようやく3分の2?ほど処分した。

800kgあった。それでも納屋の一室が残した3分の1?で書庫に変身した。

一ヶ月立ち、ようやく目途がついてきた。

物であふれかえっていた納屋と板小屋に風が通り、夫の顔がどこかすっきりして見える。

来た道よりも行く道は短く、体力だって衰えてくる。

心の整理をしながら、身の回りを軽くしていくにはいい時期なのかもしれない。

 

根をつめて、毎夜遅くまでがさごそ片付けて疲れないだろうかと心配をよそに、意外と楽しそうな夫。

夕飯を食べると本が並んだ納屋にまたでかけていった。