子どもとうさぎとねこと音楽のある風景

息子いっちゃん(2006年3月生)と3匹のうさぎと3匹のねこのいる歌と琴が好きな主婦の記録

ほんとうの出会いと「誰でもない人」

2010年05月14日 | サンキュー日記

私の歴史のなかで、最もよく笑った時代・・・中学・高校時代だと思います。
本当にいつも大きな声で、誰よりもよく笑っていました。
いい時代でした
お腹の底から、お腹を抱えて、笑っていました。
よく道端で笑い転げて、「あぶないよ、アハハ・・・!」と友だちと注意し合ったり・・・
そんな十代がありました。

だから、私は自分が大人しいとか、弱いとか、元気がないとかいうイメージを自分に持っていなかったのですが、客観的に考えると、そうか、元気がないのかも、という時代もありました。

今、新しい出会いがあり、私はお腹の底からガハハと笑っている自分に気がつきました
今まで笑わなかったというわけではないけど、こんなに爆笑ばかりしているわけではなかったから

いろんな多くの人たちが集い、交流して、なんて楽しいんだと思える時代が時々ありました。
そんな波がまた私に押し寄せているようです

波、と言ったのは、そんな楽しい波がいくつも訪れるのに、その後で、これではいけないんじゃないか、と波をおさめようとする時期がまた揺り戻されていたからです。

今日書くことは、けっこう深いことですよ

最近、歌を習っていましたが、個人レッスンを受けるうちに、新しい境地ができてきたのです。

お箏の世界でしおらしくうまく立ち回れるようにと思ったときや、ホテルでバイトしようと思ったときや、スポーツクラブで働こうと思ったときなど、私はどこかでそつのない振る舞いができることに憧れていて、自分はそこらへんのやりとりがうまくないとどこかで思っているので、それを補おう、修正しよう、そんな気持ちが何かの失敗の反動で働くようなんです。

でも、歌を習っていて、先生に言われました。
自分が出ていない・・・そんなようなことを。
一枚何かをかぶって歌ってる・・・
楽しくなさそうにも見える・・・
もしかしたら、スポーツクラブでお客さんと接するときも、そうじゃないですか?と。
お話ししていると楽しいし、明るい方だと思うんですが・・・と。

そう言われてハッとしました!
きちんとしたお辞儀をしようとするあまり、硬くなっていて、表情が出ていないのかもしれない。
話し始めると、いろんなお客さんとけっこう話せるのが楽しいのですが、挨拶が親しみにくくなってしまっていないか・・・?
マネージャーにも、私は丁寧に礼を尽くして接しているつもりなのに、それを「硬いね!」と言われ、「え~~~」と腑に落ちない気持ちになったこともありました。

そして、気づいたのです!
「誰でもない人」になってもしょうがないんだ・・・
「誰でもない人」で歌ってものっぺらぼうなんだ・・・

ほんの最近、そのことに気づいたのですが、そこから、私はもう自分を取り繕うのはやめようと決めました。
何というか、そんなに無表情だったわけでもないけれど、失敗をしないように、ダメだと見られないようにとばかり気にし過ぎていた部分があったかもしれません。
仕事に慣れてきたからゆとりが出たとも言えますが・・・

ちょっとニュアンスは違うかもしれませんが、出る杭は打たれる、というのも少し似ています。

結局、「自分じゃない人」になっても、誰とも出会えないということです。

それを確かに自覚できたのは、今のいっちゃんの幼稚園の副園長先生が書いている新聞やお話しを通してです

簡単に書くと、こうです。

「夢中になるものを見つけること・見つけられること
 ↓
 自分を出せるようになる
 ↓
 いろいろな人と出会って関わる力ができる
 ↓
 ひとの見方を知って、自分の長所や短所も知る
 ↓
 新たな学びができ、自分の可能性が広げられる  」

この方程式は、とっても素晴らしいことを言っていると思います
いろんな問題を解決させられる手がかりだと思います

要するに、子育てはこれがすべて、かもしれません。
大人は、親は、何か得意なことや得意な勉強ができれば自信がつくと思いがちです。
でも、そんなことよりも、もしかしたら、昆虫博士といえるぐらい昆虫に熱中したり、何がいいのかと思うような石ころばかり集めてみたり、実はそんなことの方がその子が生き生きしていて、ほんとうの自分になってる瞬間なのかもしれません。
どうやったら自信というものが生まれるのか、生きて行く上で何が大切なのか・・・
それらのほとんどはこのことに尽きるもかもしれません。
大人だってそうなのです、きっと!

ひとがいいというものをやっていても、何にも実になりません。
ひとがうらやむほどのことができても、自分が好きじゃなければ、何も楽しくありません。
自分ってどんな人間で、何が好きで、どんなときに一番輝けるのか、そしてひとびとと協力し合い、折り合いをつけながら、さらに成長・発展して行く・・・

何でもいいから、自分の夢中になれるもの、好きなものを見つけること、出会うこと、それはほんとうに尊いことなんだと思います。
そんなものに出会えるということはほんとうのしあわせで、もしかしたら稀なことなのかもしれません。
夢中になるものに出会えずにいる若者が多くて悲しい、と副園長先生もおっしゃっていました。
幼稚園では、ぜひ夢中になれる遊びを見つけてほしいと。

パワフルに活動している人というのは、どこにそのパワーがあるのか、どうやったら湧いてくるのかと思ったりしますが、常に夢中になれるということは、いつもいつも自分の中から燃料が湧いて出てきて、それに火がついて、燃え続ける恒星のよう・・・
そういう原理なのかもしれません・・・
疲れることも知らないし、疲れる感覚もないのでしょうね

だから、子どもをどうやって育てたらいいか、それは簡単なのです。
夢中になれることをいっしょに探す、夢中になれることを応援する、それだけなのかもしれません。
ただ、夢中になれるものに出会うことは簡単じゃないかもしれませんが

私は、もう、どうやったら無難に取り繕えるか、そういう生き方はしないことにします。
私は私であって、「誰でもない人」になってはいけないと思うのです。
「誰でもない人」であっても、ほんとうの出会いはないのかもしれませんから・・・
自分そのものであれば、好かれることも嫌われることもあるでしょうが、そうやってひとの中で揉まれながら、また自分の形ができて行くのでしょう

お化けばっかり描いてる人のところへ、戦後間もない時代に嫁いだ女性、すごいな、と思って「ゲゲゲの女房」を録画してます。
今日は結婚式の回を見ました。
新郎水木しげるさんは、式の段取りよりも、神前式の準備をしてるところへ行って、神様のお話しを聞きだすことに興味が向いていました。
私、その感覚、すごくわかります
今、こうしなければならないということ以外に目が向いてしまいます
そんなときに、話しの筋をあらぬ方へ向けてはいけないということは修行しました!
だから、そんなことはしませんが、私は私の感覚を大事にやっていこうと思います。

ボランティアで運営している子どもの本の店の活動に仲間入りしようと思っています。
主に子どもへの読み聞かせです
絵本ばかりが並ぶ書店にいると、時を忘れて不思議の国にポカーンと飛んで行ってしまいそうです
でも、それが私なんだと思います。
そんな自分の持っている特有の世界で、よく子どものころ、音楽を聞きました。
詩を読みました。
四季の移ろいを肌で感じました。
そんな世界も持ちつつ歩む人生がほんとうは素敵なんだと思います

好きなもの、夢中になるものに出会えている今、私はしあわせです。
そして、いろんな人と出会い、学んでいます。
これが大気圏を飛んでも燃えてしまわない速さ、充実した時の流れなのかな・・・

夫には、私の言ってることがよくわからないと、ときどき言われますが、まあ、いいんです
いっちゃんが大きくなったら「お母さんはおもしろい人だった」、
そして、孫が生まれたとしたなら、「おばあちゃんはおもしろい人だった」、
これでいいんです

私は今日もガハハと笑います
お腹の底から笑います
それが健康にもいいんです

好きなこと、気の合う人たちとの出会い。
ほんとうに感謝しています
これはどこから授かった幸でしょうか?
自分のつらかった苦労の日々、恵まれたご縁、それから、いつまでも見守ってくれる亡き大切ないくつもの魂のおかげかもしれません
ありがとう。。。

(写真はみんなで街をつくろう、というイベントに参加していっちゃんが作った人(?) 中央のみどりのビン。なぜか、模様を描いてと言ったら漢字を書いてました!う~ん、斬新?)

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2 コメント

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素敵な日記ですね♪ (skybeans)
2010-07-28 23:46:33
久々のコメントです♪
やっぱりいつ来ても、3うさの母さんは充実した日々を送ってるなぁ。

本当に、子育てを通して、親はたくさんのことを学びますね。

絵本の読み聞かせ、素敵です!!ぜひそのお話も聞きたいな。

私は子育てを通して絵本や児童文学を読む機会を再び得て、そこからもたくさんのエネルギーをもらっています。
今週の朝日新聞に、宮崎駿監督が、「自分は大人の文学向けの人間ではない。児童文学が好きだ」という記事があって、すごく嬉しかったです。最新作も『床下の小人たち』が原作ですよね。私はあの本を小学生の頃夢中になって読みました。
私が大人の文学ではなく子どもの文学が好きなのは、まさに宮崎さんと同じ理由なんです。夢と希望があるからなんです。

あ、ごめんなさい、長々と。
またぜひ絵本の読み聞かせの感想も聞かせてくださいね♪
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Unknown (3うさの母)
2010-07-31 02:09:55
コメントありがとうございます

skybeansさんの児童書の造詣の深さと言ったら、本当に素晴らしいですね
うらやましいです・・・

私のやってる読み聞かせは、地域に根差した子どもの本の店がオーナーの引っ越しでなくなるというとき、なんとか残そうと地域の主婦たちがボランティアで運営を始めた信じられないような形態の書店です。

その主婦の方々がいろんな方面で子育て事業を支えていて、それに憧れて始めた部分が大きいです。

今は、敬愛する先輩に弟子入りして、主に乳児父母が通う地区センターの読み聞かせに行っています。

乳児向けという難しさもありますが、手あそびや歌などを取り入れて、全体の構成を考え、ボランティアですが本気で取り組むプロの先輩に学んでいます。
毎回のプログラムに脱帽です

子どもたちの真剣でキラキラした目に出会える喜びを感じています

1回書店に顔を出すごとに1~2冊でも新しく読めることも楽しみです
なかなかskybeansさんには及びませんが、私もがんばります

ブックレビューも読ませていただきますね~。
暑い夏、お元気でお過ごしください
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