子どもとうさぎとねこと音楽のある風景

息子いっちゃん(2006年3月生)と3匹のうさぎと3匹のねこのいる歌と琴が好きな主婦の記録

「2023年版 夏井いつきの365日季語手帖」 投稿 水仙

2022年08月19日 | みじかうた
「 水仙の咲く庭だっこし兎逝く 」
(すいせんのさくにわだっこしうさぎゆく)

水仙のお題。

私にとって水仙というと、うさぎのこうちゃんを見送ったときに咲いていた花。

うちの庭は北向きで日当たりがよくない。
だから、野菜など育てても実が成らない。
水仙も植えたのに、花が咲くには至らない。
咲く年はまれ。

それなのに、この年は咲いていた。

うさぎのこうちゃんが、もう今日は越えられないだろうという状態だった日。

2月なのに、なんだか生あたたかい変な日だった。
寒風吹く日だったら、こうちゃんを庭には出せなかった。

最期にこうちゃんが喜んでぴょんぴょんしていた庭を見せてあげたかった。

息も絶えだえのこうちゃんをだっこして、庭の草木、水仙の花を見せてあげた。

思い出の庭。
うさぎにとって一番楽しかった庭。
今日は特別に水仙が咲いてくれている。
こうちゃんのようにきれいな白い水仙。

あたたかな庭を一回りしてリビングの座布団に寝かしてあげた。

それから程なくして、こうちゃんは月へと旅立った。

こうちゃんが庭を楽しめたか、わからない。
でも、私にとっては、せめてもの大事なひとときになった。
ちょっとドジなところが愛嬌あってかわいいこうちゃん。
いつもほほえましい時間をありがとう。





















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