6年生、本が苦手な子が多いと聞く。
図書部の先生と司書の私とで案を出し、6年生の担任とも話し合った結果、全員にアンケートを取って、それぞれに合う本を最後に貸し出すことに。
やってみてわかったのは、本をあまり読まない子は、自分の好きな本がわからない、見つからないので、アンケート結果も情報がとても少ないこと。
本をよく読む子ほど、アンケートに書くことも多くて選書しやすい。
ましてや、今年度赴任した学校で6年生と関われる機会もほとんどなく、顔も名前も個性もわからない。
無謀な企画。
それでも、「あの子、確か弟いるよな。」という数少ない情報から本を導き出す。
弟があるのだから、重松清の「おとうと」という心にしみる短編を選ぶ。
これはきっと伝わるはず。
この企画が始まってから、二週間ほどは頭痛と胃腸不良で身体中湿布を貼って毎食胃薬を飲みながらやり過ごした。
アンケートが戻ってきて、選び初めて今、8割〜9割できてきて、やっと体調も回復してきた。
好きなマンガやユーチューバーや本のタイトルがあれば、全部ネットで内容を調べた。
そこから、好みを導き出す。
アンケートにコメントも書く。
これを90名分。
勤務時間内、時間外、休日もほとんどこれに時間を当て、すべて含めると、一人当たり30分ぐらい時間を取っている計算。
人気の短編を充てるのは容易いけれど、それなら私が選ぶ意味がない。
自分では探し出せそうにない、一歩か半歩踏み込んだ本を届けたい。
ダメで元々、クラスに5名満足できればよし、というつもりでやってきた。
私自身は、それなりに満足してもらえるのではないかと思うけれど、どうだろうか。
「やることに意味がある」という企画です❣️
もう最初で最後のチャレンジになるかも〜!
なんといっても身体に悪いわ😊
でも、できたら、喜んでもらいたい✨
励ましのお言葉ありがとうございます😊
まだまだ作業は続いていまして。
今日は1クラスに選んだ観点など、説明というか、アピールに行ってきました。
みんな、うんうん、と頷きながら聞いてくれていたので、きっとそれなりには読んでくれることと思います。
あと、ひとがんばりです!
何かしら個人の情報(趣味とか好みのジャンル、希望等々?)を伝えてのことでしょうか。
小学校6年生の読書、個人差が大きそうですね。
体調を壊されるほどですから、やはり難しく思いきった試みだったのでしょう。
読書への道案内ですね。真剣に向き合われたのですよね。それがわかります。
先ずは夢中になって読むという体験が大事だと聞くことがあります。
騙された~、って笑うもよし。どこかにいそうな子と出会って友達になるもよし、憧れや新しい興味が湧いたり、
お洒落のとりこになったり、面白くなかった!で終わるかもしれませんよね。
どのような感想が聞けるでしょうね。
小学校卒業を前に読んだ一冊を、この先も覚えてくれているといいですね。
いつか再読だってあるかもしれませんよね。
お疲れさまでした。