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お正月も松の内のころ、夫が夢とも現ともつかないナナちゃんに会って話したそうです。
年明け早々、悲しい話をしたいわけではありませんが、昨年月へ帰ったナナちゃん。
膀胱に石ができ、尿路結石で旅立ちました。
最期は石が詰まってしまい、手術するしかないところまでになってしまいましたが、麻酔するとかなり危険だったので、動物病院の先生は石を下から引っ張り出しました。
やっと石が取れたと喜んだのもつかの間、ナナちゃんは体力の限界に至り、旅立ちました。
そんな経緯があるので、私も夫もナナちゃんを失ったさびしさとともに、ナナちゃんにすまない気持ちも同時に感じずにはいられませんでした。
夢枕に立ったナナちゃん。
夫にこんな話をしたそうです。
「ずっと辛い症状の元だった石を取り出してもらって、すっきりしたよ。
だけど、やっぱりもう疲れきってしまって、それ以上がんばれなかったの。
石を取ってもらってすっきりしたし、一生懸命お世話してくれたふたりには本当に感謝してる。ありがとう。」
どんな話し方だったか、私にはわかりませんが、そんなことを伝えに来てくれたそうです。
夫も、これは手前勝手な夢かもしれないけど、きっとナナちゃんがそう思ってることは確かだろうと言っていました。
私たちはナナちゃんを救う別の方法があったはずだと感じて、すまないと思っています。
でも、ナナちゃんは私たちに感謝していると言ってくれました。
ベストでないやり方の中にも「すっきりした」というプラスに感じられる言葉を使って・・・。
やさしいナナちゃんらしいです。
ナナちゃんが本当にどう思っていたかは本人でないのでわかりませんが、夢で言ってくれた言葉はまぎれもない確かなことだとわかります。
その言葉をもう一度噛みしめると、どれだけナナちゃんががんばったかと思いました。
ずっとしんどい中でも、わたしたちをペロペロなめてくれて、最期まで全力でがんばってくれました。
今、夢の話を聞いて、最後は私たちへの愛だけでがんばっていたんだと思います。
愛あるゆえに最期までがんばれた・・・。
それがなければ、もう少し早く旅立ったのかもしれません。
私はこれまで、今家にいるうさぎも含めて、私や夫がどのように愛するか、愛情をかけられるか、そうとしか考えていませんでした。
でも、ちがいます。
ナナちゃんが私たちに愛情をかけてくれて、私たちのためにがんばってくれたんだと知りました。
そして、私たちの愛に応えるためにもっと生きたかったけど、もうそれ以上は体力がゆるさなかったんですね。。。
夢を知って、私はナナちゃんに改めて「愛してくれてありがとう。」と言いました。
どちらかというと、私の方がナナちゃんにすまなかったという気持ちを強く持っているから、私でなく夫のところへ来て、私に伝えてねと言いに来たんだと思います。
夫と話しながらふたりで泣いて、それからまた泣いて。。。
夫は言いました。
ナナちゃんのことを考えるとき、やっぱりつらい気持ちもあるし、それを忘れることはできない。
でも、つらいことも同時に感じながら、ナナちゃんとの楽しい思い出も思い出して行けばいいんじゃないか。
以前、動物(主に犬猫ですが)とのつき合い方、別れの仕方についてNHKの番組で獣医さんが言っていました。
最期の別れや治療の仕方について、ペットが亡くなった後も後悔や悲しみが残ることもある。
いつ思い出してもつらい。
でも、つらくてもいい、悲しくてもいい、それでいい・・・。
どんな言葉だったか、うまく説明できませんが、悲しいものは悲しい、愛するということはそういうことだ、そんな内容だったと思います。
最期の最期までしんどい中にも私たちとの接触をよろこんだナナちゃん。
人間で言えば、笑顔を忘れなかったという感じだと思います。
亡くなってからも私たちとナナちゃんの間に太く結ばれていた愛情を確認すべく来てくれました。
その愛情と治したい、治りたいという気持ち一色で、ナナちゃんの生はまっすぐに全うされた、そうナナちゃんは言いに来たのだと思います。
体は苦しかったと思いますが、ナナちゃんの魂は清らかに安らかに月で生きているんだと思います。
ナナちゃんのやさしい月影がさやけく私たちを照らしてくれている。。。
ナナちゃんから注がれた愛をしっかり受け止めた新春の夜でした。
ナナちゃんと心を通わせて、愛情こめてお世話したからこそ、夢に出てきてくれたんですね。本当によかったですね。私も新年早々とっても嬉しくなりました。
確かに愛には悲しみも伴いますね。悲しかったことと一緒に楽しかった思い出も語り合うことで、きっとナナちゃんも天国で喜んでくれるでしょうね。ナナちゃんは素敵な飼い主さんに出会えて、本当に幸せだったと思います
なぐさめられます。
ナナちゃんの気持ちを私たち以外の方にも知っていただけて、ナナちゃんもよろこんでいると思います。
ナナちゃんのぬくもりを感じたようでした。