映画の話だが、映画の話ではない。
敷村良子原作の「がんばっていきまっしょい」が、いつの間にかTVアニメになっていて、
気が付けば劇場アニメとして、近々全国公開されるらしい。
1998年には田中麗奈が主演で、こちらは実写映画として公開されており、
青春映画として、非常に出来が良かったのを記憶している。
TVアニメの方は観ていなかったが、実写版からの繋がりで、ちょっと観てみたい気分になっている。
今回のアニメ版は、三津東高校という架空の高校が舞台となっているが、
元は敷村良子の母校であり、俺様の母校でもある、松山東高校のランニング中の掛け声である。
運動会等の団体行事でも、気合を入れるタイミングでちょくちょく登場する。
普通、ランニング中の掛け声というと、「いち、に、いち、に」のようにリズミカルな発声が基本だと思うが、
東高はこれを「ひがしこう~、がんばっていきまっしょい!」「しょい!」、
「もひと~つ、がんばっていきまっしょい!」「しょい!」とやる。
これが慣れないとなかなか難しい。
ランニングの足の運びに合わせないと、全員の足並みが乱れるので、
リズム感の悪いヤツに順番が回ってくると、リズムが合わずにひっくり返りそうになる。
同じクラスのO君は、結局卒業まで合わずじまいだった。
OBにとってこの掛け声は、3年の間に体の隅々に叩き込まれるフレーズのようで、
平成28年に、東高が82年ぶりに甲子園に出場した際に、応援団が目の前でこれをやった時には、
昔の思い出が一気に蘇るような、しびれるような感覚を味わった。
今回の劇場アニメが感動を呼ぶ出来上がりになっているのか、ちょっと興味が湧いている今日この頃である。