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異質なもの


秋葉原で刺傷事件があってから、
土・日・祝日に歩行者天国になっていた「中央通り」が、
平日と同じく、車輌通行状態になった。
メイド服やアニメのコスプレをした若い人間も、以前より少なくなった。

そんなときだからか?
以前なら、気にもしなかったメイド服の女の子が気になった。
駅のガード下で、2人組でチラシを持っていた。
メイド服の女の子は、人形が動き回っているようで、苦手。
シド・ミートがデザインした映画「ブレードランナー」の街に
放り込まれたような感覚になる。
人間まで製造される世界にいるような不安感。
人工物にかこまれた中に存在する自身への違和感。
その2人に話しかけている30代前半くらいの男性がいた。
女の子たちの表情は硬く、何かイヤなものを感じた。

1分ほど歩いてから、向きをかえて、元の場所に戻った。
2分以上になるが、男とは、まだ話していた。
男の表情にも、会話を楽しんでいる雰囲気はない。
人通りの多い場所。
「彼女たちの上司で、仕事のことで注意している」
「もしくは常連の客で、少しマジメな話をしている」とも考えられた。
それでも、彼女たちに声をかけた。
「チラシもらえますか?」
彼女たちの表情は硬いままだったが、内容を説明してくれた。
話し方も表情にも、子供のような印象しか感じない。
むしろ子供だから、容赦なく、手を出す人間もいる。
メイド服の女の子にカラむ悪質な人間は、まだ多く。
事件になったものもあった。
「ストーカーもどきのクレーマー」
「悪質なスカウトマン」・・・だとしても、
余計なことかも知れない。
「この辺で、交番の場所ってわかりますか?」
男への牽制を意識しての言葉だったが、彼女たちの表情からは読めなかった。
もし男が、なんらかの危害を加えていたとしても、
これくらいしか、出来ることはなかった。
「助けてくれ」と言われているわけでもないのだ。
立ち去ることした。

この日、珍しく早く起きた。
朝、シャッターの閉まった電気街まで向かった。
刺傷事件のあった場所まで行き、手を合わせていた。
祈り方や言葉も思いつかなかった。
考えすぎかもしれない。



秋葉原駅近くの「防犯カメラ店?」で売っていた物です。
なんと¥250-!
だけど、これはダミーカメラ。
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傑作?こりゃいい!:アグリーベティ


予備知識や前評判。
そして、配役や設定、ストーリさえ知らないが、
パッケージや予告編だけで面白いと感じるドラマや映画がある。
年に1、2度。
何故か、そう言うのはワルくない。

「アグリーベティ」

”UGLY”・・・あぐりぃ?
英語力の無いNAは、意味がわからず、辞書で調べてみた。
Exciteなどでも調べられる。
・・・。
なんか、とんでもないタイトル。
だが、この程度で驚いていられない。
ハデなアクションシーンやCGは無いが、ストーリや演出が悪くない。
とくに気に入ったのは、配役と人物設定。
常に(妙に?)ポジティブな主人公ベティと、どこか頼りない、ヤサ男の編集長(社長の息子)。
”複雑なストーリ展開や人物設定の海外ドラマ”や
”美男美女しか出てこない海外ドラマ”に見飽きた人には、オススメである。

”実は”、このドラマも、美男美女しか出てこないんだけど・・・ね。
〇HKで、毎週(土)深夜に放映中。
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