二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
労働賛美:狂

子供の頃に見た科学雑誌によると、
カッコーと言う鳥は、自分の卵を、別の鳥の巣に生み、
そのまま育てさせてしまうらしい。
その巣の親鳥は、自分より大きく育ってしまった雛鳥に餌を与え続けていく、
…という話を聞いたときには、釈然としない気分にもなった。
しかし…。
最近、別の考えに陥ることがある。
カッコーの親鳥となった鳥は…、
“自分の巣にいる雛鳥が、自分たちの子供ではない”と、
本当に気付いていないのだろうか?
今年の初め。
親会社から、エラい人がやってきた。
なにやら、現場の上司と話し合っていたけど。
菓子折りを置いていった。
今、思えば、安っぽいものだった。
それから、数日後。
今度は、30代ほどの男も連れてきていた。
背は高く、のっぺりとした顔。
かなり激しく、やりあったこともあり、
1度は、この職場から消えていった相手だった。
「ここで、また仕事させてください」
そうは言っていたが、表情に覇気はなかった。
「帰れ!お前は、ここで仕事なんてしたことないだろう!」
そう言うのを、なんとか抑えた。
おそらく、本人の意思ではなく。
親会社のエラいさんから、
「少しは、やる気でもみせろ」とでも言われたのだろう。
結局、ただ命令されているに過ぎない。
次の日から、就業中、堂々と居眠りし、
スマートフォンで遊んでいるような大バカ野郎だった。
それでいて態度も、ふてぶてしいのだから気分も悪くなる。
人間は、1度でも楽な金儲けを覚えたら、要領の悪い苦労はしたくなる。
「どうせ評価もされない仕事だから、手を抜いてもかまわない」
…という態度は、同僚や職場をバカにしているようなもの。
そんな人物を放置しているのだから、
職場内での“しめし”がつかなくなった。
仕事というものには、明言はされていなくても“取り決め” がある。
会社などの組織社会における序列や取り決めなどは…。
組織のNo.1 である社長や会長などが役職や要職を、
振り分けて、規定や社則を設ければ“おしまい…”というものでもない。
“一般常識”や“業界内で暗黙の了解”となっていることは、
書面に記されてなくても重要な“もの”であり。
それを無視するものがあれば、何をやってもいいという状況、
何をやられても文句も言えないという状況になってしまう。
別の言い方をすれば…。
このような明確な“取り決め”や“序列”がなければ、
何かあれば、“言い逃れ”が出来る。
これは「自分さえ良ければいい」という人たちには都合がよく。
目を離せば、手抜きやサボりは、当たり前になってしまう。
職場内における“暗黙の了解”や“無言の取り決め”を無視しても、
誰も注意しなければ、咎めもしない。
こうなると、職場のタガが緩んだというレベルではなく。
タガが外れてしまったような状況となった。

親会社や本社のエラい人たちは、自分のことしか考えていない。
…と言うより、何も考えていない。
他人事(ひとごと)だから、痛くも痒くもないのだろう。
現場のガンバリにあぐらをかいて、
自分たちの取るべき責任まで押しつけただけでなく。
筋道(すじみち)を立ててきた仕事を、ぶち壊してしまった。
(2020年7月一部訂正:続く⇒)
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