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遠因。


<以前の記事のまとめ直しとなりますけど。>
2022年2月、ウクライナへと軍事侵攻していた、
ロシア軍は、首都キエフまで攻撃した(同年2月25日)。
その前年は、ソヴィエト連邦の解体から、30年目であり。
旧ソヴィエト連邦の主要国家であったロシアとウクライナは、
数年前のクリミア半島危機によって、不穏な気配こそあったもの。
世界中が動揺するものとなった。
日本では「国際連合」と扱われているUnitedNationsは、
国家を超えた「世界連邦」のような存在ではなく。
戦争による領土拡大を抑えることを、目的とした「連合国」を意味しており。
ロシアは、この国際連合に属しながら、
他国の領土内へと軍事侵攻したことになる。
※日本とロシアとの北方領土問題も、
「戦争による領土拡大が、目的ではない“国際連合”」とが絡むものであり。
これは、世界中(国際社会)が見過ごせないものであった。
しかし、中央アジアと南アジアとの位置にある、
アフガニスタンに駐留されていたアメリカ軍の大部隊は、
前年(2021年8月)に撤退しており。
もちろん、直接、本国から派兵できるハズもなく。
即応できるような西側諸国の大部隊などもなかった。



そして、このウクライナ危機が終息する気配もないまま。
昨年(2023年)10月、ハマス(パレスチナ側)によるイスラエルへの、
3000発以上のロケット弾攻撃を発端として、
激しい戦闘状態となった。
当初は、パレスチナ側(ハマス)からの強襲という事実もあって、
イスラエル側の反撃を支持するものも少なくなかったもの。
いつの間にか、イスラエルの行動は反撃以上のものとなり。
もはやぺパレスチナへのジェノサイドとも言うべき状況となりつつある。
これらの状況は、ウクライナ危機が、直接的な要因ではないもの、
すでに世界中が、この戦争へと巻き込まれている。
これらのニュースを、自身のブログへとアップすることで、
気が付かされたのは。
戦争は、多くの国々や人々の潜在的な問題と思惑を引き起こし、
さらなる争いへの“火種”となり。
それが、より大きくなものへとなっていく危険性のこと。
あらためて、戦争がもつ“怖ろしさ”に気付かされた。
(実際、第一次世界大戦も、そのように拡大している。)
この状況が、早い段階で落ち着くことが、
本当に望まれていながらも、2年以上にもなる(2024年11月現在)。



さて…。
物事には、直接的な要因にもつながる、“遠因”とも言うものがある。
アフガニスタンに駐留していたアメリカ軍が撤退したことが、
“呼び水”だったと言うのは、ちょっと乱暴なところだけど。
ウクライナ危機と無関係でもない。
うろ覚えとなるけど、アフガニスタンから、
アメリカ軍を撤退させることが決められたのは、
バイデン政権以前のものであり。
“当時のアメリカ大統領“は、イスラエルにあるアメリカ大使館を、
テルアビブから、エルサレム市中へと移転させてもいる。
通常、各国の大使館は、その国の首都へと置かれるものだけど、
複数の宗教が、聖地とするエルサレムを、
イスラエルの首都と認めるのは、問題があり。
多くの国々が避けていた。
それを、超大国アメリカが認めてしまったのだから、
周辺のアラブ人国家は、内心、穏やかでなかったハズである。



かつても大統領でもあった、ドナルドというオジさんは、
ウクライナ危機において、自分が在任中であったのなら、
このような状況にはならなかったと豪語していたけど。
そんな言動には、気分がささくれだったものです。
正直、ドナルドが、再び大統領となるなど、
笑えないアメリカンジョークでしかない。

蛇足:
1991年、12月、ソヴィエト連邦は解体する。
現在、交戦状態にあるロシアとウクライナは、
このとき、それぞれ独立国家となっている。
1994年、ウクライナの安全保障の条件について、
ロシアとアメリカを交えての話合いが行われ、
ブカレストにおいて、ウクライナは核放棄する。
つまり、ロシアとアメリカが安全保障を約束するから、
ウクライナは核を放棄したのだけど…。
2022年2月、
ロシア軍がウクライナへと軍事侵攻する。
国家間で結ばれた約束事を無視し、
それで、なんのペナルティ(お咎め)もなければ、
今後、国際社会における秩序が、
不安定なものとなりかねない。
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