日本では、昨日も箱根山の火山性地震が、計30回以上も観測され 心配されています。
タイでは、6日・7日と南部プーケット島の東岸沖約10キロ~15キロを震源とする
マグニチュード(M) 4.5前後の地震があり、周辺の市民を慌てさせていました。
今回の震源近くでは2月にM4、3月にM3.8の地震が発生しているだけに尚更です。
増してや連日、ネパールでの大地震被害がマスコミに流れていますから、タイの人たちも その
情景をプーケットの大被災などと、どうしてもダブらせてしまいます。また身近にも感じます。
そして こんな時 いつも囁かれるのが「タイの高層ビル(高さ23メートル以上で8階程度)は
大丈夫なのか」という疑念です。2006年のプーケット島津波被災の翌年から建物管理法が改正され、
「07年以降から建設された高層ビルは耐震性があり、大丈夫」と政府も言っていますが、どの程度の
耐震性があるのか不明です。 M6.3くらいなら「問題ない」と、言ってはいますがねぇ~
そんな最中、今年の1月に 人騒がせな、こんなニュースが流れたのが記憶に新しいですネ。
ビルが斜めに傾き、今にも倒れそうなビルの写真が掲載され、「建築中のビルが傾いている」と、
周辺住民が不安を訴えた出来事です。見出しには、「ビルは傾いているけど心配無用。こういう
設計です」と謳っていましたが、地震に敏感になっている有識者の間では大反発を買いました。
バンコク市内のラマ9世通りにあるGグランドタワーというビルですが、施工主であるグランド・
カナル社が「このビルは完成すれば、Gの文字を形取るように設計・建築されている。強度的にも
崩れ落ちるはないので、どうか安心してほしい」と呼びかけていましたが、この手のブラック
ジョークはいけません! 「一体どういうことなのか」と市民もカンカンでした。
このビル周辺は、ラマ9世通りに面した一帯で、「グランド・ラマ9プロジェクト」の
一つとして建築されており、同プロジェクトには125階建ての超高層ビルも含まれている
ようです。完成すれば英語のGの文字ができあがるようです。 地震のないバンコク市内
だからこその設計デザインとも言えますが、いくら冗談好きのタイ社会でも、これはNGです。
タイの建設現場って、壊しているのか 建設中なのか、解らない建築風景をよく見かけます。
これは昔も今も余り変わず、それだけに余計に より恐怖心を煽っていたのでしょうネ。
ちょうど1年ほど前、タイ北部になるミャンマーとラオスに国境を接するチェンライ県を中心に
タイではかなり大きな地震となるマグニチュード5.8を記録しました。 その時は、震源地から
南へ800キロ離れた首都バンコクでも高層ビルで、揺れが感じられましたからねぇ~
こんなビルの建設は 絶対に 止めてほしいです! 何を考えているのやら ・・・
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