先週、日本ゴルフ協会(JGA)から2024年のパリ五輪に向けて「23年度 JOC オリンピック
強化指定選手」が発表されていました。 いやぁ~ パリ五輪(7月26日~8月11日)は、
もう 来年に迫っているんですねぇ~ 数年後 先と思っていました。 そう言えば ・・・
先週、タイ国の国技ムエタイが「米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)」から
承認を受け、USOPC理事会によって正式に認められたと、タイ国の各メディアが報じていました。
来年のパリ五輪で、ムエタイがオリンピック種目に正式採用されることは無いでしょうが、
種目採用への一歩は前進したでしょうか。ここのところ、ムエタイは人気が下降気味なので
関係者は 大喜びでしょう。 USOPCに認められたことは 力強く、タイ国にとって朗報です。
オリンピック種目に正式採用されるか どうかと話題になるだけで、知られているタイ国の国技
ムエタイが、より世界に認識されるようになりますからネ。オリンピックに深く関わっている
<国家スポーツ開発基金とムエタイ>
国家スポーツ開発基金(NSDF)も、“ムエタイが米国オリンピック・パラリンピック委員会に
認められたことは、最高の栄誉であり、各関連機関の努力の賜物だ” とコメントしていました。
ムエタイは、400年以上の歴史があり、現在でも タイ国内のプロ選手の数は子供から大人まで
合わせて8万人以上とも言われています。特に農村地帯が中心の地方では、少し前まで貧しい
家の男子は、ムエタイのチャンピオンになることが、一般的なサクセスストーリーでした。
<ナレースワン大王の銅像>
ムエタイの創設者は、タイの三大王の一人でもある「ナレースワン大王(1555年~1605年)」
(アユタヤ王朝)であることは有名です。当時 ムエタイが競技化する前は、素手素足を主と
する技法で「古式ムエタイ」と言い、伝統的には別名・シャム拳法とも言われていたようです。
タイ政府文化省が制定した「ムエアタイの日」は2月6日ですが、このアユタヤ地方の
「ムエタイの日」は3月17日にしており、当地ではこの日をムエアタイの記念日としています。
<ナイ・カノムトムの銅像>
アユタヤ王朝(1351年~1767年)時代、ムエタイの使い手であるナイ・カノムトムという男が、
ビルマ軍との戦いに敗れ捕らわれの身となりました。ビルマ王が「ビルマ軍兵士10人と戦い、
全員に勝てたら自由の身にしてやる」と約束。彼は全員に勝って開放されました。
それで英雄となり「ムエタイの父」と呼ばれるようになり、その後 偉大な彼を称え、闘った
3月17日をナイ・カノムトムの記念日とし「ムエタイの日」となったそうです。
<今の時代でも踊られるワイクルー>
その闘いの時、彼は心を落ち着かせるため、王にお祈りの時間を乞いました。 王様は
それを許し、彼独自の踊りを舞いました。 これがムエタイの試合前のお祈りの踊り
(ワイクルー)の始まりと言われています。 長くなりますので明日に続きます ・・・
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