400年以上の伝統と歴史のあるムエアタイですが、古来から賭けの対象として、一部の
人達から人気がありました。しかし今では、ムエタイに対し近代スポーツのサッカーや
バトミントンなどには叶いません。若い世代が離れているのかな。 昨日からの続きです。
2000年代にブアカーオ・バンチャーメーという選手の出現でムエアタイの人気により火が付いた
ことがあります。ブアカーオ選手は、ラジャダムナン・ルンピニの2大殿堂のチャンピオンに
はなっていませんでしたが、強い選手でした。 それが総合格闘技として世界的にもブームに
<ブアカーオ選手>
なっていたK1に挑戦した2004年、決勝で魔娑斗選手を撃破してK1世界王者に輝き
ました。その後も活躍を続け、2007年にも世界王者に輝き史上最強王者と呼ばれました。
やはり、どんなスポーツでも世界に挑戦し、勝たないといけません。その後、K1のブームが
去り K1が消滅後、活躍の舞台をタイに移してからブアカーオ選手の人気が最高潮になりました。
ブアカーオ選手がメインで活躍するムエタイ興行にスポンサーと地上波のテレビがサポートし、
今までの古来色が強いムエタイとは違い、ファッショナブルなK1のような演出を行なうことで
若者や女性の心を掴みました。当時、そのようなイベントが多く企画されるようになりました。
<ラチャノック選手>
2018年頃が人気のピークだったように思います。同年に「最も活躍したスポーツ選手」で、
世界1位なったことのあるバドミントン女子のラチャノック選手が1位に。2位は当時、
Jリーグのコンサドーレ札幌所属のチャナティップ選手。3位がブアカーオ選手でした。
因みに、この年はアリヤ・ジュタヌガーン選手の姉のモリヤ選手が、米国ツアーで初優勝し、
初めて姉妹優勝を成し遂げた年でしたが、それでもゴルフ界からは上位に入れませんでした。
ちょうどこの年、ムエタイ界に衝撃が走りました。11月10日、ムエタイのチャリティー
試合に出場した13歳の少年が頭を連打されて倒れ、脳内出血で亡くなるという事故が、
起きてしまいました。 彼の死が連日報道されたのは、彼の生い立ちにありました。
少年にムエタイ試合に出場させ、親が生活費を稼がせていることが社会問題となり、また
安全性を無視しヘッドギアも着用させずに試合を行なっていたことが、問題視されました。
ムエタイの規制を求める声が強まり、ボクシング法の規制がなされました。12歳未満の選手の
出場を禁止すると共に、12歳~15歳の選手にはヘッドギアなどの防具をするよう義務付けられ
ました。この頃からムエタイに対する有識者、一部の富裕層や女性の声が厳しくなったような
気がします。タイでもムエアタイは、時代に合っていないスポーツになっているかも。そんな中、
ムエタイが米国オリンピック委員会から承認を受けたんで 関係者が大喜びするのは理解できます。
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