タイでゴルフ友達になりましょ。

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タイの困った問題! (1)

2009年04月01日 | タイの出来ごと、あれこれ
タイで毎日の出来事をみていると 毎週 一度二度は必ず麻薬関係の記事にぶつかります。

最近 特に興味深かったのは、07年にヤンゴンで病死した麻薬王クンサーの組織関係者とみられる麻薬
容疑者3人が逮捕され、1億2千バーツ相当の資産を差し押さえたというニュースです。供述によると
07年から今年にかけてヘロインと覚せい剤計750キロを密売したとしているそうです。今だに「麻薬王
クンサー」と繋がりがある者が麻薬取引でウロウロしている事実に驚きと衝撃を隠せません!

「クンサー」と言えば、ゴールデントライアングル(ミャンマー、ラオス、タイの国境地域)の麻薬王と呼ばれ
シャン族の独立を掲げる武装組織を結成し、ミャンマー東北部の一部地域を支配し、世界最大級の麻薬
製造拠点を築いた人物です。1934年生まれ、父親は国共内戦でタイ北部に逃れた中国国民党の兵士、
母親はシャン族とされ、2007年にミャンマーのヤンゴンで亡くなっています。享年74歳でした。

今でもタイ・ラオス・ミャンマーの三カ国が重なり合ったエリアに薬物の原料となるケシが栽培され、その
場所でも簡単に入手でき、近隣諸国で大きな社会問題として苦慮されています。数十年前に比べタイ
国内での麻薬生産は減りましたが、国境を接するミャンマー・ラオス・カンボジアから様々な種類の麻薬が
流れ込み長年の重大な由々しき問題となっています。

東南アジアで麻薬を語るに、「クンサー」無くして語れませんが、まだまだクンサーの残党が活躍?している
事が問題をより深刻にさせます。

また つい先日に こんな驚くべきアンケートも伝えられました。

タイの私立アサンプション大学が、3月21日~24日に主要18県、2,067世帯を対象に行った麻薬調査で、
家族に「覚せい剤中毒者がいる」と回答したのは4.9%、大麻は8.3%、ヘロインも1.2%に上り、自宅から
300メートル以内に「麻薬中毒者がいる」と答えたのは43.2%だったそうです。これって、凄い事です!

日本では昨年、早大生の大麻所持が大きなニュースになりましたが、12月にはその早大生4 ,700人に
「大麻など違法薬物の学生意識調査」を行っています。その回答も驚くべきことがいくつもあります。

違法薬物についての認識について、中毒になる危険性がある94%、犯罪に巻き込まれる危険性がある
95%、違法薬物を入手しようとした場合、どの程度難しいか、不可能27%、何とか手に入る36%、簡単に
入る17%、周囲に違法薬物を所持、また使用した人がいる10%、違法薬物を勧められたことがある6%・・・

現役の学生ですヨ。ただ救われるのは、覚醒剤やヘロインなどと、大麻は別の解釈のようです。
でも 酒やタバコの同程度の意識やも知れません。困ったモンです。

タイでは確か、11月初めにソムチャイ元首相が90日間の「麻薬取り締まりキャンペーン」を開始したはず
ですが、その後ソムチャイ氏は首相を辞めていますので、その後どうなったんでしょう・・・?

長くなるので明日に続きます。



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