日本男子とアジアンツアーの共催試合である「SMBC シンガポール オープン」は、最終日
首位でスタートしたタイ国の23歳、サドム・ケーオカンジャナ選手が、スコアを落とす
ことなく2バーディ「69」で回り、通算13アンダーで逃げ切って勝利を手にしました。
アジアンツアーでは、2019年「バングラデシュ カップ オープン」以来の二勝目です。
<サドム・ケーオカンジャナ選手>
日本との共催試合ですから「日本ツアー初制覇」ということになります。よって、日本でも
知られる存在になるでしょうネ。ただ、残念なことに同大会は、開幕前にシンガポール政府が
特別ビザの発給を停止したことで、日本ツアーからの出場選手が大幅に減ったため、日本
ツアーの賞金加算が対象から外れ、優勝者への残りシーズンと、その先の年間ツアー
トーナメントの出場資格も付与しないことを決めています。同大会が通常どおりで
あったら、日本ツアーにもデビュー出来たのに ・・・ それが残念に思いますねぇ~
<桂川有人プロ>
日本勢では、同じく23歳の桂川有人プロが4打差4位から逆転を狙うも 3バーディ「68」で
ホールアウトし、韓国のキム・ジュヒョン選手と並んで通算10アンダー2位と頑張りました。
桂川プロは愛知県の清須市出身で、祖父の勧めでゴルフを始め、通信制のルネサンス豊田高で
学びながら、フィリピンのマニラに三年間のゴルフ留学をしています。日大時代の18年「日本
<18歳の時、愛知県アマを制し、祖父・征夫さんと>
学生選手権」で優勝。20年にプロ転向し、21年の「石川遼エブリワン」の下部のABEMA
ツアーで初優勝しています。 今回の2位は、レギュラーツアーで自己最高成績でした。
そのほか日本勢で頑張ったのは、30位から出た小林伸太郎プロが自己ベストを更新しながら
通算5アンダー9位でベストテンに入ったくらいでしょうか。 タイ人勢でベストテンに
入ったのは、父親が日本人で母親がタイ人のタイ国籍、濱本康介プロ(22歳)だけでした。
上位四人には7月の世界最高峰の海外メジャー「全英オープン」の出場権が付与されます。
今年150回の節目の同大会は、歴史あるスコットランドの「セントアンドリュース (オールド
コース)」にて開催。プロでもアマチュアでも憧れの舞台であり、誰でも一度はここで戦って
みたいコースです。今まで余り実績のなかった桂川プロにとっては、さぞ嬉しいでしょうネ。
本人も “こんなに早くメジャーに出場できるとは思ってもいなかった” と、語っています。
<木下稜介プロ>
この大会では、かつて木下稜介プロも「全英オープン」の出場権を獲得し、そこから羽ばたいて
行きました。畑岡奈紗・渋野日向子プロ、そして金谷拓実プロらと同じ桂川有人プロも黄金
世代の一人です。これからは注目もされるでしょう。同じように頑張ってほしいですネ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます