タイの人が日本へ行って、感動して帰ってくるものの一つに新幹線があります。
清潔・安全・正確・速さ ・・・ ・・・ 等々、どの点も その素晴らしさに感激さえするそうです。
それもそのはず、タイの国鉄は来年で120年を迎えようとしていますが、昔から慢性的な資金不足で
サービスや路線の改善が進んでおらず、タイの富裕層の人たちには とても不人気です。 依然として
90%以上が単線ですし、日本のような路線になっていません。 運行システムも旧来型で、マニアに
言わせると 「昭和 30年代そのもの」 と言われるほど旧態依然としていて、進んでいません。
資金不足で新しい車両が買えない、修復できない、だから不人気になってしまうと悪循環にあるようです。
タイの黎明期時に欧米や日本から中古の機関車を購入、また戦後すぐの時代に造られた蒸気機関車など、
今でも見かけ活躍しています。 また、JR西日本で活躍していたブルートレインは外装を、タイ国鉄の
紫色になってはいますが、中身は殆どそのままで、今でも毎夜、バンコク~チェンマイ間を往復しています。
こんなに時代が変わり、巨大なショッピングモールが立ち並び 市内も変貌している状況下で、
鉄道だけが昔のままです。 ですので、タイの人が新幹線に感激するのは理解できますよネ。
でも、外国人にとっては その昔の古さが良く、そんな状況ですが外国人には人気が高く、
日本の鉄道ファンからも昭和の良き時代を思い浮かべる人たちには評判のようですけど ・・・
そう言えば、戦前からタイの人と物を運んできたタイ国鉄の玄関口である中央駅・バンコク駅
(グルンテープ駅ともホアランポーン駅とも呼ばれます) が、現在の場所に建てられて今年の
<バンコク中央駅が移転してしまう>
6月で100周年を迎えたそうです。 建物の端々には100年の歴史を感じさせる造りが随所に
見られ、ワタシも好きな建物の一つです。 昔の昔 よく ここからラオスへ行ったものです。
このバンコク中央駅が 現在の場所から、やや北にあるバンスーという所に移転することが
決まっています。 タイ国内での高速鉄道建設の計画も進んでいるようですし、ようやく
これからタイの地方鉄道は、大きな転換期を迎えるようです。 よって 同駅が100周年を
迎えながらも、あと数年でその役目が終わります。 その姿を目に焼き付けておきたいな。
ここから北部のチェンマイ、東北部のノンカイ、ウボンラチャタニー、東部はアランヤプラテート、
南部はハジャイなどに、時間は物凄くかかりますが、料金は物凄く安く行くことができます。
そう、同駅からマレーシアやシンガポールまで鉄道で移動することができる国際路線もあり、鉄道で
国境を渡るという日本の島国では考えられない旅情を味わえることができます。 国際列車の中には
<イースタン & オリエンタル・エクスプレス>
アジアのオリエンタル急行と言われる 「イースタン & オリエンタル・エクスプレス」 も走っています。
国内列車より ずぅ~と豪華な車両ですが、基本的にはタイ国内を走る普通列車の進み方と一緒です。
また近場のアユタヤやホアヒンにも行けますネ。 中央駅が移転する前に 一度 乗ってはいかが?
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