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タイで日本の歴史を 感じさせる老舗 ・ 花屋さん!

2016年03月31日 | タイの名所、名物、料理
  
 中曽根・鈴木元首相も訪れたこともある創業 76年の花屋さん。 祖父の兄の代の時に戦争になり、
一時帰国して営業を中断しましたが、戦後 タイに戻りお店を再開させました。 昨日からの続きです。

今では タイ人客が8割を占める花屋ですが、タイ人向けに特別宣伝をしてきたわけではありません。
昔からの常連客が娘・息子、さらには孫まで連れてくるようになり、現在の客層になったそうです。

 

その常連客はヤワラート界隈に住む中華系、政府・軍関係の富裕層が多く、昔から馴染みの客は かなりの
高齢者の人もいて、昔を懐かしみ車椅子で来る人もいるよう。 こんな情景は他の日本店にはないでしょうネ。

今では飛行機便で簡単に輸入が出来るようになって、鮎・鰹・鯛といった日本の季節産も仕入れられる
ようになりましたが、昔は鮪・海老・鰹などの刺身から野菜までタイ産のもので代用していました。
船便しかない時代です。 3カ月に一度、味噌・醤油・日本酒のみ、日本から取り寄せていたそうです。

ただ、米だけは 「タイ米を使った花屋の寿司」 は、花屋のイメージが強かったこともあり、替えることを
なかなか出来なかったようです。 ジャスミン米の寿司が好きだというお客さんもいて、長年、現地の食材で

 

やってきたという自負もあったそうですから。 しかし 近年、日本へ行ったりして日本食に舌が肥えてきた
タイ人が多く、何年か前に、創業当時からジャスミン米で代用して来た寿司飯を、日本米に替えたそうです。 

若いタイ人客が増えても、鹿児島出身の創業者の、甘めではっきりした味付けが特徴であった創業当時の
味付けを代えない方針でした。 が、葛藤の決断も結果は好評で、今は定食など すべて日本米に替えたとか。 

 

昔からの看板メニューは寿司ですが、それ以外は いたって普通の日本食を提供しており、定食から丼もの、
うどん、そば、天ぷら、おつまみ類、そして新しいものも加わって、種類は300 ほどになっているといいます。

そこは長男であり三代目の賀夫さんです。 小さい頃から店を手伝うのが好きで、日本で板前の修業をした後、
タイに戻り花屋の跡を継いでいますから、伝統を守りながらも時代や若者に合わせた料理も創作しています。

 

ここまで歴史があり繁盛していれば、国内や近隣諸国に支店を出すのが普通でしょうが、そのつもりは
無いそうです。 プミポン国王が唱える 「ポー ピアン (足るを知る) の精神」 で、新しいものを取入れ、
上手くバランスを取りながら 飽きない店づくりを目指していくといいます。 

 タイ人との奥さんとの間に4歳と7歳の娘さんがいる賀夫さんですが、きっと創業100年が経っても
昔ながらの花屋さんは健在なんでしょうネ。  一度 タイの最初の日本料理店に行ってみて下さいな。  




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