日本に帰国しており、過日 沖縄名産の泡盛をご馳走になりました。「泡盛ってタイの
お米で出来ている」と 伝えると驚いていました。このことは 余り知られていませんネ。
タイのお米が インディカ種であることは、ご存知でしょう。世界大戦の戦時中、日本も米不足になり
タイ米が随分と輸入され、パサパサご飯として有名になりました。でも あのパサパサ感が焼き飯など
にすると、美味しさも日本のお米に負けてはいません。
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タイの田舎でよく飲まれる “ラオカーオ” という安いアルコール度が高い蒸留酒は、そのお米で
作られ、泡盛もまた、そのタイ米で作られ、沖縄名産 泡盛は “ラオカーオ” がルーツとなんですヨ。
今年で、日タイ修好132周年目を迎えますが、それ以前の昔々の約600年前から琉球王朝とアユタヤ
王朝の交易が始まっており、当時から現在に至るまでタイのお米は、泡盛に使われて続けています。
1420年頃からシャム王国(タイ)との交易で 米蒸留酒のラオカーオの製法が琉球国に伝来し、
現代に至るまで泡盛は重要な産品としてされてきました。 タイ王国のラオカーオと琉球王国の
泡盛は、両王国の約600年間の交流を象徴する一つの証しなんですネ。 私も最初、驚きました。
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普通 焼酎といったら、白麹菌で原料も芋・麦・米・蕎麦などですが、泡盛は黒麹菌、そして硬質な
タイ米ですから日本の焼酎とは異なります。「黒麹菌と硬質タイ米」を利用すると、安定した麹造りが
できて 酒の収量が多く、脂肪や蛋白質が少ない ・・・ と、何かで読んだことがあります。
こんなことから、泡盛は「低カロリーのアルカリ性で血栓溶解作用も高い」お酒として知られ、
これが沖縄県人の長寿に大きく貢献しているのかも・・・ まさに「酒は百薬の長」ですネ。
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明治12年(1879年、140年前)まで琉球国として日本とは別の独立国であったこと、また 敗戦後は
アメリカの占領統治下(ドル使用)であったことの影響か? その硬質なタイ米は、通常輸入米とは
別扱いで沖縄県に入荷され、日本政府の厳重な検査を受け「沖縄県泡盛酒造協同組合」 傘下の50の
メーカーが、今でも政府から直接購入している、とか。 何か 泡盛に親しみを 感じますよネ。
そのタイの蒸留酒・ラオカ―オの話、長くなりますので明日に続きます。
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「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
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