先日 ある人から、“近い将来 退職するのでタイで生活したいけど、夫婦二人 年金だけで
暮らせるだろうか? という問合せがありました。 が、今は厳しい時代になりましたネ。
10年前以上の環境下でしたら、ハイと答えられるかも知れません。物価高と円安 等々、当時と
比べて随分変わってしまいました。その頃 一時期 1万円が4,000バーツ前後でしたが、今は
2,600バーツを切っている状況ですから40%近くも下がっています。その上、年々 高騰して
いる物価高が、ウクライナ情勢の影響で タイ国も他国同様 さらに上昇傾向ですからねぇ~
生活資金に余裕があれば、人によっては快適な国になるかも知れません。最近「US News &
World Report 社」という米国の時事解説誌が、タイ国を『73カ国で28番目にベストな国』に、
また『73カ国で19番目にリタイヤ生活に最適な国』として、ランク付けしていました。
リタイヤ生活は、昨年から一つ順位を上げて、ASEAN地域ではトップの座を維持しています。
USニューズ & ワールド レポート社は、米国の時事解説誌としては三番目の発行部数があり
1位・2位であるタイム ニューズ・ウィークの両誌よりも、右よりの論調を展開することで
知られているといいます。 欧米人人向けなんでしょうが、参考にはなりますよネ。
因みに、ベストな国の上位は1位からスイス・ドイツ・カナダ・アメリカ・スウェーデンの
順で、日本は何と6位に ・・・ ですが、リタイヤ生活に最適な国では ニュージーランド・
スイス・スペイン・ポルトガル・オーストラリアの順で、日本は33位になっていました。
リタイヤ生活のランキングは、45歳以上の17,000 人余りを対象に、物価などの価格、有利な
税制度、親しみやすさ、住居環境と快適さ、気候 … … 等々に基づいているといいます。
いろいろ評価はありましょうが、タイ国も日本も悪い位置ではないようです。 日本が
ベストの国では6位になっており、欧米でもアジアでも好かれているのが、窺い知れます。
最近のタイ人回答者2,000人を対象とした、VISAの調査でも、タイ人が最も行きたい国の
トップ5は、日本・韓国・ニュージーランド・シンガポール・イギリスの順でした。
<北海道ニセコのコンドミニアム>
それどころか、最近 タイの富裕層も日本の不動産にも興味があるようです。タイ人に人気が
高い 北海道のニセコで開発中のリゾートコンドミニアム(6,600万円 約1,700万バーツ)に、
タイ人からの問い合わせが 結構あるようです。少し前と、まったく逆になってしまいました。
「タイ国は生活しやすく物価も安く、年金でゴルフ三昧できる国だ」なんて、言っていたのは、
昔の話となりました。 年金で暮らせるという時代は終わったでしょうねぇ~
タイは経済発展した結果、タイにカネを落とさない外国人は「出ていけ」という国になりました。
今や、タイが歓迎するのは、裕福な外国人だけになりました。
タイ国は昨年9月、新しいビザ制度をスタートしました。
「50歳以上の退職者」のカテゴリーの場合、年収が8万ドル(1000万円)が必要です。
8万ドルない場合は、タイの国債等を25万ドル(3300万円)買わないと、ビザが貰えなくなりました。
タイには、現在、80万バーツ(320万円)の預金があれば取得できるリタイアメントビザ(1年)がありますが、近い将来、廃止される見込みです。
たったの320万円程度の安いお金でビザを乱発した結果、タイにロングステイする外国人は貧しい外国人ばかりになってしまった、というのがタイ国側の理解です。
シンガポールは別格として、マレーシアはロングステイビザ(MM2H)を厳格化し、裕福な外国人以外の排除に動き、タイも追随しています。
従って、マレーシアやタイを追い出された低所得の外国人(年収1000万円未満)は、フィリピンやカンボジアなどに流れるしかなくなっています。
https://www.youtube.com/watch?v=GmQYucguX9g
https://fukuoka.thaiembassy.org/jp/content/ltr120922-2?cate=5ff51b10a5a2da38df5d420b
大変 参考になっております。
これからも宜しくお願い致します。