先週 プミポン国王が入院されているシリラート病院で、タイ国内初の膵臓移植が成功した、
というニュースが流れていました。 経過は良好で、血糖値も安定しているようです。
47歳の男性は 「25年間もの間苦しんできたが、今回移植が成功したことで、まるで新たな命を
得たようだ」 と 喜びを語っていましたが、タイで生体移植にかかる費用は約30万バーツ、術後の
投薬治療は3カ月から6カ月必要で、毎月2万バーツから3万バーツの費用がかかるといいます。
30万バーツというと 日本円で約84万円、日本からみると大きな金額ではないかも知れませんが、タイの
高官クラスの給料が約10バーツということを 合わせ考えれば、一般の人には大変な金額です。
タイでは 日本のように皆保険のシステムが完全ではありませんので、一般の中小勤務の人が病院に行く
ということは 頭の痛い出費なんですネ。 かと言って、病気ですからねぇ~ 困ります。
タイでは、一般的な大きな病院のことを 「ロングパヤバーン」 と呼んでいます。 街中にある小さな
お医者さんは 「クリニック」 と呼びます。 「ロングパヤバーン」 は24時間営業が当たり前です…
大きな私立病院は株式会社になっている病院が多いですから、利益優先の対応が目立つような
気がします。 大きな病院は、それこそ お金を 持っていなけらば そんな病院に罹れません。
大きな病院には、沢山のお医者さんが勤めていますが、大病院に勤めながら、自分でもクリニックを
開いているお医者さんも多く、或いは 別の公立病院に勤めていたリするケースも間々あります。
タイで大きな病院に罹るときは、お医者さんを選ぶことが出来ますし、私立病院で選んだお医者さんが、
別の日に公立病院に勤めていたりした場合、安い費用で同じお医者さんに罹ることも可能のようです。
高い治療費がかかる分、病院は 患者にとっては 利便が効く対応が様々あるようです。
タイは、夜のお散歩の場でも、キャディさんでも、お医者さんでも、指名制があたりまえです。(笑)
タイでは2003年、当時のタクシン首相が 「タイをアジアのメディカル ハブにする」 との構想を立ち上げ
金銭的に豊かな外国人患者を誘致する動きが強まり、今だに その傾向があります。 この為、経験豊かな
医師が高額な報酬を求めて私立病院に流れ、公立病院における医師不足が一気に深刻化しました。
大手私立病院による 「優秀医療センター」 の開発が進むのは良いが、 「外国からの患者を意識
しすぎ。 公共医療はタイ国民の為にあるべきだ」 との批判の声が上がっているのも事実ですネ。
生体移植手術などの成功例が多くなればなるほど、医療費の問題も 同時に心配されます。
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます