タイで生活していると 日本と比べ、タイの良さの違いを感じることが
多々ありますが、銀行サービスも その一つと言っても良いかも知れませんネ。
ビックCなど大型ショッピングセンターの中に、銀行の小規模支店が営業していますが、その
営業時間は10時から20時や21時まで開店しており、しかも日曜日、祝日も営業しています。
これは顧客にたいへん便利なサービスです。 また、ATMからの預金引き出しも24時間
対応ですからネ。営業時間外だからといって、手数料などを取られることはありません。
それだけタイの銀行は顧客を大切にしているということでしょうか。先日 こんなことがありました。
サイアム コマーシャル銀行(SCB)のATMで、キャッシュカードを取り忘れてしまいました。
タイに住んでいる日本人の方は1度くらい経験があるでしょう。タイではカードを取り忘れやすい
と思います。日本のATMは現金を引き出す時は、まずキャッシュカードが先に出てきて、その後に
現金が出てくるので、カードは忘れにくいんですネ。現金を忘れる人はまずいないでしょうから。
これをタイの銀行のせいにする訳ではありませんが、タイのATMは先に現金が出てきてから
カードが出てきます。すると現金を引き出した時点で完了と思い、カードを忘れがちです。
帰宅して初めて気づき、慌てて一目散にSCBの支店に戻りました。40分以上経っていますから
ATMにカードは残っていません。スタッフに事情を話すと二人ががかりで対応してくれました。
なんとそのATM機器の中にカードがキープされていました。カードを取り忘れると、ある程度 時間が
経つとカードは引き込まれるんですネ。新しい発見をした一方、もし支店でなくATMの単独機器だけ
だったら、或いは 忘れたすぐ後に ある者がカードを持ち去ったらと思うと、ゾッとしました。
これも多く抱えているスタッフがいるからこそ出来るサービスやトラブル処理なのかも知れません。
でも雲行きが怪しくなってきました。SCBは今後3年間で、昨年末時点で1,161店だった支店数を
400店に、約2万7,000人の行員数を1万5,000人に削減する計画を発表しています。
<SCBは1905年設立で、タイでは一番歴史のある銀行>
そう言えば 日本の3メガバンクも昨年11月に、デジタル技術による効率化など大規模な
構造改革に乗り出し、単純合算で3.2万人分に上る業務量を減らす、と発表していました。
SCBも金融とITを組み合わせたフィンテックの導入を加速させることで業務の効率化、経営の
スリム化を進めるようです。支店もスタッフも約半減ですからネ。サービスも変わって来ましょう。
銀行の話、もう少し続けたのですが、長くなりますので明日に ・・・
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というのは、銀行の収益は基本的に「貸出金利ー預金金利」=利ザヤに依存していますが、日本の銀行の利ザヤは1%未満なのに対し、タイの銀行の利ザヤは5%前後もあります。
タイの銀行経営なんて左団扇と言っていいでしょう。
タイの銀行の顧客サービスが良いとは思いません。
むしろ日本の銀行の方がいいでしょう。
というのは、日本の銀行は「サービス=無料」という日本国民の勘違いに迎合しているからです。
ATMカードは無料ですし、預金通帳の再発行も無料です。
一方、タイの銀行は、ATMカードは有料であり(毎年、200B以上を取られます)、通帳の再発行は有料です。
口座がある県以外で出金すると手数料がかかります。
預金が少額になると口座維持手数料がかかります。
クレジットカードを作ると、定期預金を担保に取られます。
とにかく、タイの銀行は「サービス=有料」という概念が強く、取れるものは何でもとってしまえ、と言う考えです。
http://www.bangkokbank.com/BangkokBank/InternationalNetwork/InternationalRelations/JapaneseRelations/Pages/default.aspx
日本の銀行も、収益環境が厳しくなり、従来の「サービス=無料」から有料化の方針を出していますが、タイの銀行と比べると、可愛いものです。
今後も宜しくお願い致します。