バンコクの314 メートルの新しいビル、地震が来たら ・・・

　　
　タイ人の知人の話です。　24日の17 時過ぎの夕方、勤務しているビルが揺れて知人たちは、
大騒ぎになったとか。　同僚の日本人は落ち着いていて、この時は 頼もしく思ったそうです （苦笑）。

そう、ミャンマーの中部で起きたマグニチュード6.8 の 「ペンディンワイ （地震）」 で、バンコク
市内の大きなビルにも揺れを感じさせたとのでした。　タイに長年住んでいる日本人でも、地震を
感じることは少ないですし、タイ人でしたら地面が揺れる、なんて想像もつきませんからネ。

　

震源地は、ミャンマー西部チャウクの西 約25キロで、バンコク中心部の高層ビルでも揺れが
感じられ、パニックに陥った人もいて、屋外に飛び出す姿が見られたといいます。　また
一部のビルでは建物内にいた人を、外に避難させたというニュースも流れていましたねぇ～

ミャンマーでは、少なくとも３人が死亡した他、仏教遺跡で知られるバガン （Bagan） のパゴダ （仏塔）
200基近くが損壊してしまいました。　パゴダの修復に向け、早速 外国人専門家らが現地に入っています。

やはり同じ日に、イタリアで発生したマグニチュード6.2の地震で、多くの人が死亡しているニュースを
見ているだけに、最近のタイ人の会話の中で ペンディンワイというタイ語を多く聞くような気がします。

　

４月には熊本地震で、タイでも日本のニュース映像を使って発生直後からトップ扱いで報道されていました。　
多くのタイ人が熊本地震の状況について知っており、我々に見舞いの言葉も忘れていませんでした。

そんな中でのミャンマーの地震によるバンコク市内にあるビルの揺れでしたから、さぞ驚いたのでしょう。

「タイは地震のない国」 と言われていますが、実際はそうではありません。　北部では時折、起きますし
タイ北部・西部の当たるミャンマーの国境地帯の山岳地方では毎月のように地震が発生しています。

　
　＜茶色はカンチャナブリ県、バンコクから110キロしか離れていない＞

タイは地震がない国というのは、昔の話で その近辺に大地震が発生すれば、バンコク市内にも
甚大な被災を被るでしょう。　新しいビルは大丈夫でしょうが、都心部での建物対策が急務です。

そう言えば 数日前、地上77 階、高さ314メートルのタイで最も高いビルとなる 「マハーナコン」 という
名称の超高層ビルの開業式典が行なわれていましたっけ。　なんでも、高さ304メートルの 「バイヨック・
タワー２」 を抜いたとのことですヨ。　その場所は、ＢＴＳ チョンノンシー駅に直結したビルです。

　
　＜マハーナコン ビル＞

タイの不動産ディベロッパー、ペース・ディベロップメント社tとイスラエル資本との合弁ビルで、高級
マンション （207ユニット） やホテル （159室）、小売店などが入居し、最上階は展望台のバーが入り、
来年 完成する予定だそうです。　日本で一番高い大阪の 「あべのハルカス」 でも300メートルですからネ。
　タイの最新ビルの耐震性は問題ないといいますが、私は怖くて ちょっと入れませんなぁ～