「ノー・チップ・プリーズ」って、よう こんな看板 出せますよねぇ~ これは恥ずかしい!
先週、ドンムアン国際空港にて、空港職員、入国審査官らに賄賂を渡さないよう求める看板が
出されたようです。 看板は入国審査窓口などに設置され、英語、中国語、ヒンドゥー語で
「ノー・チップ・プリーズ」と書かれ「チップ禁止」のマークも付けられています。
タバコやアルコールじゃないんだから、これでは 今まで 当然のように行なっていたと
証明しているようなもので、いくら中国に対して気を遣うにしても呆れますネ、これは …
10月2日の当ブログでも書きましたが、もう一度 振り返ると、ドンムアン国際空港で9月27日、
ジャカルタ発の便で到着した中国人男性がタイ入国を許されず、強制送還される騒ぎがありました。
「その時、入国する際の書類に不備があったため入国できず、それに怒った中国人男性の
態度が酷かったので、警備員は思わず暴力を振るってしまった」という出来事です。
それを中国人男性は入国を拒否された上、警備員に殴られたのは、賄賂を要求され、それを
拒んだため暴行を受けたというコメントが中国のSNSに投稿され、大きな反響を呼びました。
賄賂の要求があったかどうか不明なのに、警備員が男性に暴力を振るう現場を撮影した動画
だけが独り歩きしてしまった感があります。 中国人の言い分を丸呑みしてしまっています。
タイ政府は、ドンムアン空港に到着した中国人旅行者らがビザを申請した際に、正規の
手数料に上乗せした金額を要求されていた疑いが強まったとしています。が、中国人の
態度は酷かったですからねぇ~ これを鵜呑みにしてしまって良いんでしょうかねぇ~
<スラチェート警察少将(中央)>
今回の看板設置は、その賄賂の存在を認めるような、今までもあったようなことを、タイ政府
自ら認める行為であり、このような看板設置は ちょっと考えられませんよネ。笑い話です。
それにはメディアからの話ですが、何でも今月1日に入国管理局長に就任したスラチェート
警察少将は、タイ政権の実力者であるプラウィット副首相 兼 国防相(元タイ陸軍司令官)の
秘蔵っ子と言われ、前職のツーリストポリス副司令官時代は、連日のように犯人逮捕の
記者会見を開くなど、派手なパフォーマンスで注目を集めた人物だそうです。
中国政府に気を遣っているプラユット首相に対して、就任早々、入国管理局トップとして大胆な
措置に打って出たのは「プラユット首相とプラウィット副首相のご機嫌伺いだ」なんて言われて
しまっています。 しかし、いくらなんでも国の威厳に関わることを よう やりますよねぇ~
タイ入国管理局と空港当局も、よくこんな看板設置に踏み切ったものです。今後、タイ国の表玄関で
あるスワンナプーム国際空港はじめ、他の空港などにも「チップ禁止」の看板を設置するようです。
絶対に有識者や国民からクレームが付くと思いますヨ、ちょっと見守ってましょう ・・・
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タイ人ですら「贈収賄はタイ社会に組み込まれた風土病」と考えています。
もはや治療不能の慢性病です。
今回の「ノーチップ プリーズ」看板は、日本人的常識なら、そんな恥ずかしい看板を国際空港に掲げて「タイ人は賄賂を断れない性格ですから、外国人の方は賄賂を上げないでください」と言ってるようなもので、先進国の常識からは逸脱していますが、タイ人的には、アリ、なんでしょうね。
この辺りは、タイ人の民族性の面目躍如と言っていいでしょう。
自分は悪くない、悪いのは賄賂を出した外国人だ、という論法です。
所で、数千万円の腕時計が疑惑の対象になった副首相の騒動はどうなりましたかね?
★タイがまたろくでもないことで注目を浴びた。アジア太平洋諸国の贈収賄ランキングでインド、ベトナムに次ぎワースト3位に入ったのだ。
独立系非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナルが2015年7月から17年1月までアジア太平洋の16の国と地域の2万1800人に実施した調査報告書で明らかになった。
1月に発表された腐敗全般に関する16年世界ランキングではタイは176カ国・地域中101位。15年の76位から大幅に後退していた。
贈収賄は社会に組み込まれた風土病と思っているタイ人もさすがにこれには厳しく反応した。
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO2129002019092017FFE001/
参考になります。これからも、どうぞ宜しくお願いします。