横断歩道を渡っている際に、美しすぎると言われた女医さんが、警官のバイク
事故で亡なり、昨日で一カ月が過ぎました。2月5日の当ブログでも触れました。
事故死してから十日間ほどかな、連日のように交通法規やマナーについてのニュースが
流れていました。また、都内には100カ所の横断歩道に、歩行者用の信号機を設置する等
していましたが、ドライバーの人たちは、横断歩道での意識は高まっているんでしょうか?
タイ健康促進(Thai Health)という財団が、事故後の1月25日から27日までに、実態はどうか
バンコク都内 12カ所の横断歩道で調査を実施しました。調査では 歩行者がいるにも拘わらず、
バイクや車両の90%近くが、バンコクの横断歩道で停車していないという結果が出ていました。
タイ健康促進財団は、タイ国の近代化が進む中で、タイ国民が直面する健康や人的
被害に関する様々な課題を解決するため、その時の首相を理事長とする政府系専門
機関(2001年に設立)です。同財団の運営を行なう理事の半数は、外部有識者で
構成されており,タバコと酒に課される2%の特別税を財源としているといいます。
その調査では、合計14,353台の車両(自家用車 7,619台、オートバイ 6,449台、公共車両
285台)を調査対象として行なわれました。が なんと、そのうちの89%が 横断歩道で
横断する歩行者が居ても止まらなかった、とレポートしています。バイクは最悪のよう。
眼科医の女医・ワララックさんの事故の後で、メディアの各報道においても、その悲劇が
大きく取り上げられていたにも拘わらず、このような実態に同財団も戸惑いを隠せません。
ワララックさんのケースは、警察官によるひき逃げでしたから、事故というより事件ですが、
彼女が殺害された交差点周辺の横断歩道でも、車両の約9割が停止していなかったようです。
同財団は、“実際、一般のタイ人そのものの交通マナーは、周辺諸国と比べて決して良くない
と認識している。しかし、横断歩道は歩行者の安全を守る為にあるので、運転手は接近時には
速度を落とさなければならないのは、分かっているはず。交通安全には全員の協力が
必要であり、子供の頃からの教育が不可欠だ“ と述べています。 気づくのに遅すぎます。
教育もそうですが、運転免許証の取得方法と事故の厳罰化も強化すべきでしょう。
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