ついに犠牲者が・・・

　いやぁ～　最悪の状態になってしまいました！　　お正月どころではありません！
邦人を含む21人の死者、けが人800人以上が出る流血の惨事となってしまいました！

確かに　今回の反政府デモ隊は、今までと違って　首相府・官庁街からバンコク市の商業繁華街に
押寄せ　昨日の午後からBTS（スカイトレイン）も全面ストップしていました。　あれっ？　とは、思って
いましたが、まさか　日本人カメラマンが、治安部隊と反政府デモ隊の衝突に巻込まれるとは…


　　　　　　　＜ついに犠牲者が・・・＞

　実は　タイ政府は非常事態宣言に基づく報道統制を理由にしてか？　この衝突現場のテレビ報道は
当初から少なめで、昨日午後10時半時点では全局とも放送せず、日本人はじめ多数の死者が出た事を
報道していませんでしたので、ワタシも知ったのは　昨日の日本大使館からの早朝メールでした。

＜タイ在留邦人の皆様へ、大使館からのお知らせ＞
反独裁民主戦線(ＵＤＤ)等による集会実施に関する注意喚起　（2010年4月11日02:30現在）

＊ 10日（土）夜、民主記念塔付近でのデモ隊を強制排除しようとしたタイ治安当局との間で衝突が
発生した際に死傷者が出て、その中で取材活動を行っていた邦人記者１名が衝突に巻き込まれ
お亡くなりになるという事態が発生しました。　当館ではこの事態の発生を受け、10日（土）午後9時、
対策室を設置しました。

　
　　　　　　＜どこまでエスカレートする？　デモ隊＞

＊ タイ治安当局は反政府集会を続けるデモ隊に対し、催涙ガスや放水等による強制排除を開始し、
デモ隊との衝突がバンコク都内の数カ所で発生し、多数の負傷者が出ておりますので、抗議活動が
行われている場所には近づかないようにするとともに、今後の報道等により最新情報を入手し、
抗議活動が広範囲に及ぶような場合には、不要不急の外出を控えられることをお勧めします、と・・・

　なぜ？　このような事態に急変したか、と憶測しますに、これまでは警官隊も強制排除に伴う負傷者や
暴徒化を避けるため、反政府の活動を事実上　「黙認」　して来ました。　

　　　　
　＜苦悩するアピシット首相！＞

が、経済損失は拡大しており、このまま続けば200億バーツ（約560億円）に膨らみ、こうした事態を招いた
政府の責任の追及、世論の現政権批判、国王側近の早期沈静化を求める声もある中、更に治安部隊にも
負傷者が出て首相の焦りと堪忍袋がついに…　そこで　急遽　方針転換し強制排除を断行したのではと…

　　　
＜占拠されているいくつかのBTS駅は、昨日もクローズ！＞

　昨日の状況はと云うと、デモ隊は官庁街とセントラルワールドの商業地区エリアの二か所を占拠し、
膠着状態が続いている模様です。　外国人まで死者が出てしまうと、益々　大きく世界に発信されますし
アピシット首相も頭を抱えながらも、行き詰っている状況でしょうか？

　
　＜デモ隊が占拠しているセントラルワールド交差点付近＞

　唯　日本の皆さん！　日本人が亡くなったと云っても、決して日本人が狙われたのではありません！　
亡くなった村本博之さんにはお気の毒ですが、聞く処によりますと、当日のその時間はタイ人のカメラマンも
随分と取材をしていたと聞きますし、誰が犠牲になっても不思議ではありませんでした。　仕事柄　そこへ
行かざるを得なったのです。　日本では　タイで生活する一般日本人と混同しがちですが・・・

　そういう場所へ近づかなければ、そんなに危険なタイ、バンコクでないことをお伝えしておきます。
　村本さんはじめ、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。　　



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