タイに新日本村が誕生？

日本食レストランと言えば、今年の8月に「新日本村」が完成するそうな。今の日本村はどうなるんだろう？

「新日本村」の場所はスクンビット通り26の旧アーリーゴルフ練習所の跡地か、そのすぐ近くのようです。
現在の日本村はトンロー13にありますが、その三倍の規模で一階・二階で32店舗までが入居可能だそうで
現在　テナントの契約率は60％程度、駐車場も150台分を用意されているとの事です。

が、今の時代　日本人用に「日本人村」なんて造って人が集まるんでしょうか？　甚だ疑問です、
若人はまず来ないでしょう。

この発想は一昔でしたら良いんでしょうが、バンコクというこんな大都市で、しかもアチコチに素敵な日本食
レストランが1,000店もあるという時代に、わざわざ「日本人村」なんかに行かないでしょう・・・ところが
日本人は行かなくともタイ人が行くんだそうな。これも日本食ブームのお陰です。「日本人村でお食事を」
なんて、タイ人のちょっとした小金持ちには洒落た食事になるんでしょうか？　それなら納得です・・・ネ。

更に建設予定地の隣にはショッピングセンターも建設中とか、近くにはカルフール、テスコ・ロータスなどの
大きなショッピングモール・スーパーもあり、また一つの大きな集客エリアが出来そうです。唯でさえ車が
多いスクンビット通り24・26、そして交差するラマ4世通りなのに、この先　渋滞は益々酷くなるばかり・・・
この近辺に住むワタクシとしては、そんちの方を心配してしまいます。（笑）

そんな中、ここでも違う意味で「日本人村」が出来そうな組織の会合があったことをバンコク週報が一面
トップで報道していました。海外の日本食レストランを支援する為に、2007年に設立されたNPO法人
「日本食レストラン海外普及推進機構」（JRO）のタイ支部の一回目のセミナーが開催されたようです。

JROはニューヨーク、ロンドン、上海、シンガポールなど10カ所に支部があるそうですが、タイ支部も今後は
経営・調理・衛生管理や日本の食材・食品調達に関する講習会などを通じて1,000店以上といわれる
タイの日本食レストランを支援する方針、としています。

しかしワタクシの記憶では、JROは故松岡元農水相の提唱で海外の日本食レストランで「正しい日本食」を
出す店に、農林水産省がお墨付きを与えるという認証制度を行う組織として “日本食の海外への普及”をも
兼ねて発足したと思います。理事や役員の顔ぶれを見ると、日本のチェーン店の代表者ばかりで　今では
日系の民間業界団体になってしまい、最初の目的がどこかへ行ってしまったような気がします。

初会員の募集で82社が登録したそうですが、今後日系の経営者だけの集まりになりそうです。

興味があって、ず～っと　見守ってきただけに、ちと残念な気がすると同時に、今後の活動次第では
タイ人の日本食経営者から反発を買うような気もします・・・・　「日本村」に？　ならなければと懸念します。
今日は、読者の皆さんにとっては、どうでも良いお話しでしたネ！（笑）



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