タイと日本の共通点は、色々ありますが “米文化” も、その一つでしょうネ。
昔と較べると 日本のお米が随分と店頭に並ぶようになり、しかも美味しくなっています。 日系は勿論
他のスーパーに行っても、日本米が売られている時代になり、ごはん党として嬉しい事の一つです!
お米の種類には、日本米に代表されるジャポニカ種 (太く短く粘り気がある) と、タイ米に代表される
インディカ種 (細長くパサパサしている) の二種類あり、どちらも世界を 代表するお米です。 世界で
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<ジャポニカ種(左)とインディカ種…>
生産される9割がインディカ種でアジアに集中しています。 あと 交配改良で新品種のジャワニカ種
(カンボジア) が誕生しており、これは二種類の中間種 (やや丸く大粒で少しの粘り気) になります。
スーパーに多くの日本米が並べ始めたのは、タイ北部のチェンライ県などで ジャポニカ米の生産が
増えているんですネ。 タイではインディカ米の生産が主流ですが、タイ北部でもジャポニカ米が生産
可能であり、インディカ米よりも高く売れるので、生産者がジャポニカ米に移行しているようですヨ。
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こんな事情も多少はあるんでしょう、お米の生産国では世界5位、輸出量では世界1位だった昨年の
輸出量が前年比37%減の673万トンに落ち込み、約1,030万トンのインド、約800万トンのベトナムに
抜かれて世界3位に転落。 約30年間も維持していた世界1位の米輸出国の座を 失ってしまいました。
労働コストやバーツ高の上昇により コスト競争力が失われている中、昨年の政府による市場価格より
大幅に高い価格で買取る担保制度が、国際的に価格競争力を 失わせた主な要因と言われています。
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これは 米を 担保とした融資制度ですが、融資は ほとんど返済されず、実勢よりかなり高い価格で
米を 政府 (タイ農業・農業組合銀行) が買い上げるもので、要は農家へのばらまき政策なんですネ。
実質的には買取制度で 国家の財政に大きな負担となっており、更に 米の国際競争力が
失われていますから、野党やタイ中央銀行の理事長はじめ、有識者たちが この政策を
止めるように各方面に働きかけているのが現状です。
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が、インラック首相は 政府の目玉政策の一つである米買い上げ計画は、「米作農家の収入を
増やし、タイ経済の成長を 促す」 として、続行する意向を 変えず強い姿勢で臨んでいます ・・・
実は この政策が タイの日本社会にも影響が出ていました。
長くなりますので、明日に続きます ・・・
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「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
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タイ中央銀行の理事長と書かれていますが、理事長と言う役職は無く(「バンコク週報」の誤訳のようです)、<お飾りの>会長職のようです。
今の<お飾り>会長は元「タクシンの顧問」ですから、コメ高値買い取り政策に反対ではなく、実際に反対してるのは総裁サイドでしょう。
元中銀総裁だったプリディヤトン氏は明確に「反対」を表明しています。
タイの中央銀行には、日銀と違って、役員会(理事会)の会長(Chairman)に政府からの人間が送り込まれています。
今の会長は、タクシンの顧問だったヴィラボンです。(下記サイトでは「ビラポンサ」と表記されていますが)
経済拡大、金利引き下げを至上とするヴィラポンがいろいろ発言して、タイの金融政策のゆくえを混乱させています。
会長は、金融政策を決定する「金融政策委員会」のメンバーではありませんが、キティラット副首相兼財務相と組んで、タイ中央銀行のプラサーン総裁に圧力をかけています。
中銀内部で金融政策に異論を唱えるのであればわかりますが、総裁とは別に会長として異論を公開することは、組織の統一性に水を差しますし、中央銀行の独立性を危うくするものです。
「バンコク週報」の‘理事長’という訳は、総裁と混同させます。総裁のほかに、政府からの‘取締役会会長’がいると注記すべきでしょう。理事長などと書けば、中央銀行総裁と思われます。
外資流入でバブル化しているというのは、関係者みなの認識ですが、ヴィラボンの発言は、「中央銀行が利下げに応じないから、バブル崩壊になっても知らないぞ」とけん制している発言です。利下げによって、外資流入が止まるものでないことは、歴史が証明していますが。
http://uccih.exblog.jp/16767751/
タイ産の日本米どうなるのか心配です。
シンハービールのブンロウト社が日本米を造るといううわさがあります。
チャンビールのタイビバレッジ社とブンロウト社が2000年に清酒の製造を自主規制で辞めていますが日本米と清酒の製造を再開してほしいと思います。
どうなるうでしょう、今後に注目です。