先月12日の当ブログにて、コロナ対策の規制緩和と外国人観光客の受け入れ緩和で予測
以上に航空需要が回復しており、タイ国際航空の業績も良くなっていることに触れました。
経営再建中ではありますが、先月発表された2022年12月期連結決算では、一過性の要因を
除く営業損益が77億バーツ(約300億円)の黒字となり、21年12月期の197億バーツの
赤字から転換したといいます。渡航制限の緩和で旅客収入が大幅に回復しているようです。
そんな中、タイ国際航空のチャイ・エアムシリ最高経営責任者(CEO)は、完全子会社である
タイ・スマイルと合併する計画を明らかにしました。同計画を債権者委員会が承認しても
関係機関の手続き 及び 許可など、ある程度の時間が必要で正式合併は年末になりそうです。
2024年以降は、事業再編の一環としてタイ・スマイルをTGブランドに統一して行くとの事。
この合併でタイ航空の再建計画や、タイ・スマイルの800人余りの従業員と航空サービスに
影響を与えることはなく、逆にコストが、30%削減されるだろうと予測をしていますネ。
タイ・スマイルは2012年にタイ国際航空内の格安航空的な形態でサービスを開始しました。
その後、2014年には独立して別会社としての運航をスタートして現在に至っていました。
コロナ禍の影響もあり、2022年の最終損益は42億4,800万バーツ(約165億6,700万円)の
大幅赤字になり、会社設立後の累計では200億バーツ以上の損失を計上してしまっています。
業績が改善傾向にある親会社の足を引っ張る形となっており、両社が統合することで経費の
削減や効率的なルート運用に繋がり、収益改善が見込めると、チャイCEOは決断したようです。
タイ国際航空は、今後も引き続き路線再開や増便に取り組み、今月からバンコクと中国の
北京や上海など5都市を結ぶ直行便を再開もします。日本路線も羽田や成田、関西国際
空港で増便を計画だそうです。24年には債務超過を解消し、25年にタイ証券取引所で
停止中の株式売買の再開を目指しています。なにせタイ国際航空はナショナルフラッグ
キャリアですからネ。 以前のようにタイ国を代表する航空会社に戻ってほしくあります。
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