19日の当ブログで、“総選挙は5月7日になるだろう” と触れましたが、3月20日の下院
解散を受けて「14日に実施される」と タイ選挙管理委員会事務局が伝えています。候補者
登録は、4月の第一週に行なわれ、事前投票日は5月7日になることも 発表されました。
選挙区の候補者登録は4月3日から7日まで受け付けられ、各政党は最大三人の首相候補
及び 比例代表候補を指名することができますが、4月4日から7日までに受け付けられます。
立候補の届け出は、小選挙区(400議席)が3日~7日、比例代表(100議席)が4日~7日。
総選挙で25議席以上を獲得した政党の候補者の中から上下両院議員の投票で首相が選ばれる
ことになります。 いよいよ5月下旬には新しい首相が選ばれることになるかも知れません。
英国にて世界の国々の政治や経済を分析し、情報を提供している定期刊行物「エコノミスト
(Economist)」の調査部門であるエコノミスト インテリジェンス ユニットの「世界の
民主主義指数」で、2022年度のタイ国は55位になったと伝えられています。
民主主義指数は2006年から隔年で発表されていますが、他にも「世界平和度指数」や世界の
「住みやすい都市ランキング」などといった指数一覧を発表していますので ご存知でしょう。
<一概に正しいとは言えませんが 参考にはなりますね>
その民主主義指数のランキングは、選挙プロセスと多元主義、政府の機能、政治参加、
政治文化、市民の自由な評価 … … 等々に基づいているといいます。タイ国は2021年に
比べ大幅に改善し、167カ国中55位になり17ランク上昇したと伝えられています。
タイ国はASEAN諸国の中で、マレーシア (40位)、フィリピン (52位)、インドネシア (54位) に
次ぐ四番目の国となっています。これらの国々より下位になっているのは、軍事クーデターに
よる政権交代であったこと、何年も元陸軍大将であったプラユット氏が首相を務めている
ことなどが、軍政と反民主主義的なイメージを持たれているからでしょう。当然ですけどネ。
投票は国民有権者の義務となっており罰金制度もあり、タイ国の投票率は90%以上と、いつも
高いことで知られています。今回も投票できないか、できなかった有権者は、5月7~13日か
総選挙後の15~21日の期間中に、その理由を同委員会事務局に報告する必要があります。
また 投票率が高いということは、買収率や選挙違反も多く行なわれ、いつも多くの逮捕が
出て来るのもタイ選挙の特徴です。 よそ様の国政選挙ですので、とやかく言えませんが、
世界からも民主主義指数のランキングが上がるようにも、清き一票を願いたいですネ。
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