コロナ禍で、どこの国のレストランも閉業や撤退に追い込まれてきた昨今ですが、タイ国の
日本食レストランの数は、増え続いていると 日本貿易振興機構(ジェトロ)が発表しています。
コロナ禍でも日本食ブームは、過熱し続けているんですねぇ~ ジェトロの「タイ国レストラン
調査」によると、2021年時点でタイ全土で日本食店が、4,370店舗が確認されていますが、22年は
955店増え 合計5,325店となって、前年比と較べて約22%の増加です。これは07年の調査開始
以来、最大の急増率だといいます。この増加数、俄かには信じられないと思っていました。
やはりと言うか、22年度に新たな日本食レストラン数は1,404店だったとのことですので、
449店舗が閉めていたか、休業に追い込まれているんですネ。それで ある程度 納得できます。
最新のジェトロ調査では、増加した内訳は寿司店 448店(47%)、日本料理店として
263店(28%)、ラーメン専門店185店(19%)、その他(6%)となっていました。
また、日本食レストランが急増している地域は、バンコク 及び その周辺が多いよう。
昨今、日本では短期間で習得できる寿司職人学校が流行っており、海外から「寿司職人が
引っ張りだこ」なんて話題も流れていますが、タイ国でも その現象が見え隠れしています。
確か、昨年の3月末にバンコク都内の大型商業施設のセントラルワールド7階に、日本の
回転寿司チェーン業界で売上10年連続No.1の「スシロー」が、タイ国で1号店をオープン
していました。今では2年足らずで、7店舗かな? オープンして繁盛しているようです。
コロナ禍の影響で、日本へ観光に行けないタイの富裕層や一時帰国が出来ない日本人駐在員が
”本物の日本の美味しい寿司” と、評判を呼んで 隆盛しているのでしょう。ジェトロ調査団も、
“これからは、より日本を感じられる本物志向の日本食を提供する日本食レストランや
専門店が増えていく” と話しています。今後、益々「日本食もどき」や「なぁ~ちゃって
日本食」などのような日本食レストランは、淘汰されていくのでしょうかねぇ~
<ザ・フード スクール バンコク>
そう言えば、タイ国でも10月に ホテルの大手デュシタニグループなどが出資した 「ザ・
フード スクール バンコク(THE FOOD SCHOOL BANGKOK)」が開校しています。日本の
辻調理師専門学校がカリキュラムを提供し、講師も派遣するといいます。食材も日本から輸入し、
調理器具や食器なども日本製のものを使用して、本物志向に拘るようです。本格的な日本料理を
学ぶコースだそうですヨ。 これからのタイ国の日本食は一段 クラスが上がりそうです。
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