タイへのガリバー進出 と 中古車事情 ・・・

　　
　ロングスティヤーとして、タイに 住み始めて１年半になる知人が、新車を 買おうか、中古車に
しようか、迷っています。　タイに日本の中古車ガリバーが、一号店を 出したからなんですネ。

ディーラー・整備工場などを 運営するビリアグループの子会社と合弁会社 「Ｖ－ガリバー」 を
昨年６月に設立。　先月 東南アジア１号店を バンコクのシーナカリン通りに開店しました。

　

　タイでの中古車登録台数は推計で 年間約200万台と、新車市場の約1.7倍もあるとか。　販売の中心は
幹線道路沿いの場所を オーナーが20店～30店ほどの中古車事業者に場貸しする 「テント」 と呼ばれる
中古車販売店です。　全国で約２千社あるというけど、外国人にはテントでの購入は、難しいかな。

テントの中古車は、保証なしの現状渡しがほとんどで、試乗出来ないことあるので、ちょっと怖いです。
他には、新車ディーラーによる中古車販売もありますが、下取りで新車販売を サポートする側面が強い上、
扱うのは自社ブランドだけで、シェアは低く、これから買おうという人には、向いていません。

　

　所が、Ｖ－ガリバーは 複数ブランドの取り扱いと、高品質な中古車やサービスを 謳っていますので、
知人も “ガリバーなら安心” と、中古車購入に目を 向けているというわけです。　分かりますけどネ。

Ｖ－ガリバーは 今後 タイで、フランチャイズ方式で店舗展開を 進め、２号店を 北部ナコンサワン、
３号店を 北部チェンマイに出店予定で、2016年２月までに300店舗展開を 目指すようです。　

同時にアセアン加盟国内の展開も進め、2015年末を めどにインドネシアにも進出し、2018年末までに、
同地域へ800店舗網の構築も狙っているようです。　これからは、顧客に外国人が増えるでしょうネ。

　　

　タイでは自動車が、一つの財産として確立されていますから高値で売れるんですネ。　タイの
若者の最初に欲しいものは自動車ですが、最初は中古車からというタイ人も多いんでしょう ・・・

タイの中古車は、日本で６年も乗れば 売価が無くなる車種でも、驚くほどの価格で売られています。　
近年、タイの新車も安くなったとは言え、日本より高いので、中古車市場も高めとなっています。
だったら日本の中古車を 輸入してはと 考えますが、そう簡単にはいきません。

　タイ政府は、昔から自動車産業育成のため、中古自動車輸入も規制しており、提出書類も難しいとか。
また自動車を 輸入する際は、自動車タイプ毎の輸入関税が高く、この関税を 上乗せした額に物品税が

　

かかり、そこに さらに 地方税・付加価値税と次々に上乗せされますから、大変な額が課されます。
日本の価格の3.5倍から４倍以上になってしまうでしょうねぇ～　

　知人には、いくらガリバーで安心とは言え、中古車としても高く売れるので、新車を 勧めていますが、
どうなりますやら ・・・　　それにしても、また 日本から新しい業界が入ってきましたネ。　　



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