昨日のMr.サンデー(フジテレビ)で、13人の少年とコーチ1人のタイ洞窟脱出劇が
詳細に放映されていましたネ。 全員の奇跡的な無事救出活動に 改めて驚きを覚えます。
そう言えば先週、コーチと少年3人のタイ国籍が、晴れて取得できたことも報道されていました。
これで、全員で国内遠征も海外からの招待も受けることができるようになりました。良かったです。

サッカーチーム「ムーパ(イノシシ)」のメンバー13人のうち、コーチと少年3人が無国籍
だったこともセンセーショナルな報道でした。4人はタイとミャンマーの国境地帯の生まれで、
タイ国籍取得の要件を満たせず、無国籍のままでした。無国籍ではタイ国内でさえ自由に移動
することも出来ないため、サッカー試合の国内遠征も自由にはできなかったといいます。
これで、国際サッカー連盟からの欧州試合の招待も受けられ、全員一緒に行くことができます。

<多くの無国籍者はタイ北部に ・・・>
タイには、そんな無国籍者が約48万人も生活しているようです。今回の劇的な救出活動に
よって助け出されたことにより、少年らの国籍申請手続きが迅速化し取得が実現しました。
4人の特別扱いに、他の無国籍者をどうするのか、と非難の的にもなり始めています。
“いやいや、大雨で浸水した洞窟内に閉じ込められた少年たちを、コーチのエッカポルさんは、
よくぞ冷静に少年たちの命を守ってくれた。称賛に値する、そのご褒美だ” という声もあります。

<エッカポルさんもIDカードをもらえました>
また無国籍の一人の少年、アドゥン君は、タイ語と英語のほかに中国語、ミャンマー語と、なんと
4つの言葉を話すことができ、ダイバーが助けに来た時は、英語で少年たちとダイバーとの間の通訳の
役割を果たしたと聞きます。 アドゥン君も居なかったら、無事の救出はなかったとも言われます。
チェンライ県・メーサイ郡のソムサック郡知事は、国籍を付与された4人は「必要条件を全て
備えていた。洞窟での出来事とは何の関係もない」と白々しく語って、物議を醸し出しています。

<一人の犠牲者を出していることを忘れずに>
少年たちがきっかけで、タイ国内では無国籍の問題に社会的な関心が高まっていました。この
知事の発言で48万人の人たちにも国籍を与えるべきだという世論は強まっていくでしょうネ。
タイに住む無国籍者は、何世紀もタイ、ミャンマー、ラオス、中国の国境で生活してきた山岳部
遊牧民などの民族です。アドゥン君もタイとミャンマーの国境地帯に住む少数民族の出身です。

貧しい家庭に生まれ、キリスト教の団体などの支援によってタイで学校に通う機会を得ました。
日常的に複数の言語に触れ、あるいは使う必要に迫られて言葉を覚えていったとみられます。
今回のことで、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も、タイにいる無国籍者の国籍を与えるよう要請
してくるでしょう。政府は果たして、約48万人とも50万人とも言われる人たちに国籍を与えられるのか。
少年たちの救出活動が大きな厄介な問題に発展しそうです。長くなりますので明日に続きます。


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