今後の政権が 明確になっていないプラユット首相ですが、外交など積極に動いています。
経済を仕切るソムキッド副首相ら一部の閣僚を連れて 26、27日に中国を訪問し、
中国・北京市で開催された広域経済圏構想「一帯一路」の第2回 国際会議に出席
しました。 滞在中に中国の習近平国家主席、李克強首相らとも会談しています。
タイ経済成長の鈍化を指摘されているプラユット首相ですが、中国の投資で経済を
挽回したい意向を持っており、中国は経済圏構想「一帯一路」を広げたいと、双方の
思惑が絡み合い、結びつきは更に強まりそう。いや いや すでに強まっていますネ。
釈迦に説法ですが、一帯一路とは 中国が形成を目指す経済・外交圏構想のことです。
中国西部―中央アジアー欧州を結ぶ「シルクロード経済帯」の一帯と、中国沿岸部―
東南アジアーインドーアフリカー中東―欧州と連なる「21世紀海上シルクロード」の
一路からなる、新たな経済圏の確立や関係各国間の相互理解の増進を目的としています。
先週の会議は17年に続き2回目となり、37カ国が首脳級を派遣するなど100カ国以上が
代表を送りました。日本からは自民党の二階俊博幹事長が出席していましたネ。会議に参加
した各国企業が、640億ドル(約7兆円)規模の協力事業で合意したことが明らかに ・・・
参加に先立ち、プラユット首相は中国のメディアに中国の一帯一路構想について “こうした
枠組は各国の内政を尊重し、大きな国際問題の解決にもプラスであり、グローバルの様々な
公共財などを共有できる” と、随分と中国の政策と習近平国家主席を持ち上げていたようです。
タイ経済は、近年 統計データ上GDPは約4%とやや好調のようですが、伸びきれず「中所
得国」を抜けられないまま高齢化社会へ突入しており、現政権には焦りも見受けられます。
軍政が民間資本を導入して推し進める鉄道や空港、港湾など基幹インフラの整備計画「東部経済
回廊(EEC)」は、今や地理的にも一帯一路と完全にリンクしてきました。 世界的にも中国の
存在感が急速に増している現在、プラユット首相が中国に急接近するのは、当たり前でしょうネ。
圧倒的な親日国・日本と付き合ってきたタイですが、他の東南アジア諸国同様、世界のスーパー
パワーとなった中国に傾きざるを得ません。EECの入札に中国の大手企業を次々と参加させてます。
<ソムキッド副首相>
”軍政だから 中国の強権に憧れているんだ” なんて考え方も聞こえますが、もっと切羽詰まった経済
成長や国益という事情があるようです。また インフラ整備、経済社会のデジタル化などへの近代化に
中国の経済力は欠かせないんでしょうネ。 タイ経済を牛耳っているも中華系です、誰でもタイの
首相だったら、中国に頼るんでしょう(苦笑)。
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昨年、マレーシアの首相に復帰したマハティール氏は、マレーシア国内での一帯一路関連プロジェクトの見直し(廃止)を表明しましたが、既に一部の事業が進んでいたこともあり、今般、条件付きで継続するということになりました。
一旦、中国の罠にかかると、抜け出せなくなりますね。
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190503-00056272-jbpressz-int&p=1
タイも中国との貿易が多いので、ある程度のお付き合いは必要ですが、程々にしておくのが賢明でしょうね。
まあ、中国べったりのタクシンよりはブラユットの方が中国との距離感は宜しいのではないでしょうか?
同感ですね。また宜しくお願いします。