体が小さくとも、精度の高いショットとアプローチの技術、そしてパッティング力を深め、
コースに合わせたマネジメントがスムーズに出来れば、世界のメジャー戦でも通用する事を、
西郷真央・西村優菜・古江彩香プロら日本選手が証明してくれています。昨日からの続きです。
近年の女子プロゴルファーも長身化しており、黄金世代(1998年度生)の原英莉花プロは
173センチ、大里桃子プロも171センチ、167センチの渋野日向子プロらが目立っていました。
一学年下の稲見萌寧プロも166センチあり、「全米女子オープン」を制した笹生優花プロも
166センチ。皮肉にも今回の「エビアン選手権」では、渋野・笹生プロとも予選落ちでした。
そう言えば、同選手権にて唯一アマチュアとして出場していた橋本美月さん(19歳 東北福祉
大学在学中)も 158センチの身長で頑張っています。彼女は昨年の「アジアパシフィック女子
アマチュア選手権」で優勝し「エビアン選手権」に出場。 残念ながら予選落ちでしたけど …
<ジュニアだった頃のプラチナ世代の選手>
長身化している中、2000年度生まれのいわゆるプラチナ世代から様相が異なってきています。
プラチナ世代の日本での優勝経験者は三人いますが、最も高い吉田優利プロですら157センチ。
あとの二人は、昨日の当ブログで触れた古江プロの153センチ、西村プロが150センチです。
さらに1学年下の新世紀世代の西郷真央プロが158センチで、現在メルセデス・ランキング
2位で、賞金ランキング1位の山下美夢有プロも150センチしかありません。彼女も いつの
日か、米国ツアーに挑戦するんでしょうが、西郷プロらの活躍は大きな励みになるでしょう。
<最終日、西郷プロと廻ったM・サグストロム選手の身長は 175.3センチ>
これだけ小さいけれども海外で健闘している強い選手が居ると、女子のジュニアたちに大きな
可能性をイメージさせますよネ。 世界ランク上位の選手たちは大型選手が多いですからネ。
1位のコ・ジンヨン選手(韓国)は169センチ、2位のミンジ・リー選手(豪州)は
165センチ、3位のネリー・コルダ選手(米国)は178センチです。小柄に見えるリディア・
コ選手(ニュージーランド)でも167センチあります。レクシー・トンプソン選手(米国)は
183センチですからネ。ちなみに タイ国のアリヤ・ジュタヌガーン選手は170センチです。
どういう訳か、今季の国内戦は小柄な選手の優勝が目立ちます。特に6月第二週の
「宮里藍サントリーレディス」以降は、その傾向が顕著なのには驚きます。
<山下美夢有プロ>
大会 優勝者 身長
宮里藍サントリーレディス 山下美夢有 150センチ
ニチレイレディス 西村優菜 150センチ
アース・モンダミンカップ 木村彩子 155センチ
資生堂レディス 青木瀬令奈 153センチ
ニッポンハムレディス 西村優菜 150センチ
いい部屋ネットレディス 菊地絵理香 157センチ
ここのところ6大会連続で150センチ台の選手が優勝しています。何度も言いますが、小柄で
ゴルフをやっているジュニアの女子には、大きな励みと希望をもたらせてくれていますよネ。
平均身長的にその辺りが多いので当たり前ですが、週刊誌でもよく取り上げているホットな話題ですね。
このコースは距離が短くて、アップダウンが多い山岳コースなので、日本のゴルフ場のようです。
ドライバーが飛ばないチビッコ選手が健闘した理由でしょうか?
ちなみに、エビアン選手権は2013年にメジャーに昇格した大会です。
メジャーになる前には、宮里藍選手が2回、優勝しており、他のチビッコ選手も活躍しています。
全米女子オープンのように、距離が長いコースでは、身長が高くて、ドライバーの飛距離がある韓国や米国の選手が有利になります。
これからも宜しくお願いします。