先週、タイ政府は閣議で 物乞い行為を全面的に禁止する法案を承認していました。
路上で歌を歌ったり大道芸を披露するなど、これらの行為は 事前に当局の許可を取得する
必要があり、許可がない場合は物乞いとみなされ、処罰されるとのことです。 また 他者に
物乞い行為を強制した者も処罰の対象となるようです。なぜ このような法案が出てくるの?
そうなんです。タイでは思い出したようにバンコク都内の路上で、物乞いなどをしている者が
検挙されます。今月初めにも首都警察本部が101人(タイ人78人、外国人23人)を検挙し、また
1月には全国で物乞いの取締まりを決行、タイ人321人、外国人83人の計404人を検挙しています。
まぁ~ ここでいう外国人とはカンボジアなど周辺国の者が多いんですが、時折 欧米人もいますから
大道芸 云々の表現が出てくるのでしょうネ。いつでしたか、都内カオサンで足を悪くしたドイツ人が
物乞いで一般タイ人と警察官にも支援されましたが、直後にパタヤで豪遊する写真が掲載されて
怒りを買い、そのドイツ人は国外退去になっています。こんなこともありました ・・・
だいたい物乞いには三つのタイプがあるようですヨ。盲目の人が路上で音楽を演奏してお金を
乞う者、身体障害者、そして悪質な子供連れ親子です。子供連れに周辺国の外国人が多いんですネ。
最近、タイでは国内外の人身売買に関わるニュースが多くなって、タイ軍政も放っておけなくなって
神経を尖られていました。そんな事情で 物乞い行為を全面的に禁止する法案が承認されたのでしょう。
今後は、公の場所で物乞いをすることが全面的に禁じられ、外国人が物乞いを行なった場合は今以上に
厳しく本国に強制送還されます。タイ人の場合は職業訓練施設などに送られたり、身体障害者や子供、
高齢者など職業に就くことができないケースは、福祉施設などで対応するとのことです。ただ、合法的な
募金活動などの制限はないということなので、盲目の演奏者なども承認してあげてほしいですよネ。
タイの人は、身体障害などで働けない人に同情はしますが、汚い格好の単なる物乞いは軽蔑して嫌い、
いくらタンブン(徳を積む)の習慣があるからと言っても、そういう者には恵んでいませんよネ。
子供や障害を持つ人を連れて来て物乞いをさせ、彼らに集めさせたお金で収益を上げる犯罪組織も
存在しているのも事実です。同組織が「持っている者が持たざる者に与える」というタイ式の
タンブン心理を悪用して、子供や障害者を利用するのを許してはいけませんネ。これは徹底的に
取り締まってほしいです。本当に働けない人と同組織の見極めは、軍政の力の見せ所でしょうネ。
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