10月13日は2016年にプミポン前国王(ラマ9世)が逝去した日で祝日でした。
13日が土曜日のため 昨日月曜日が振替休日になり3連休でした。
現国王の誕生日である7月28日と共に、昨年の閣議で祝日として制定されました。今年から
導入されるタイで新しい祝日の一つです。13日は政府による追悼行事が行なわれたようです。
生前はもちろん「タイ国民が敬愛する父」と称され、今も深く国民の心の中にいるプミポン前国王。
タイに住んでいますと、本当に多くの国民がプミポン前国王を敬愛していたことがわかりますネ。
2年前に崩御されましたので、三回忌になるわけですが、タイは国民の多数が仏教徒ですが、
日本の仏教のような「三回忌法要」の慣習はないようです。しかし各地でプミポン前国王を
偲ぶ展示会や集い、前国王に功徳を回向するための寺院参拝が行なわれていました。
崩御された時は、タイに住む我々外国人も本当に悲しく、また感慨深い出来事でした。プミポン国王を
遠くからでもお見かけさえしたこともありませんが、プミポン国王に魅了される人が多かったと聞きます。
人間としての品位も高い方だったのでしょうネ。タイ国民の国王に対する尊敬と信頼は言葉に言い尽く
せないほど深いものがあります。だからこそ、国民は今後、どうなるのかと懸念も大きかったのです。
日本を含めた外国のマスコミもプミポン国王の死去を受け「今後の政治的・社会的混乱が懸念される」
「経済に大きな影響を与え、1年くらいは営業活動が萎縮する」「民政移管が不透明になり、遅れる
可能性が高い」等々の憶測が踊っていました。我々も一抹の不安を感じたものです。
そして、ワチラロンコン皇太子が王位の継承を延期されたと聞き、どうなるのかと思いきや
戴冠式をすぐに行なわないということだけでした。全ての王権は既にワチラロンコン皇太子に
引き継がれており「王位」という称号が使われていました。タイの友人によるとプミポン国王も
その即位に当たって長く戴冠式を行なわず、正式な王位についたのは、かなり後になったようです。
不安感もあって、ついつい いろいろと余計なことを考えてしまったことを覚えています。
今 振り返れば、14年5月のクーデターによって現在の軍事政権が成立した直後からプミポン国王の
王位の引き継ぎを完了させる役割を持っていると言われていました。プミポン国王が偉大である
からこそ、崩御された後の影響を深刻にとらえ、軍事政権は相当に準備をしてきたのでしょう。
もし この時、軍事政権下でなかったら、大きな混乱が起きていたかも知れませんよネ。
結果、軍事政権がこれほど長期になっているのも、プミポン国王崩御の影響も大と思われます。
いずれ 崩御されて三回忌を過ぎましたが、 タイは何事もなく平穏無事な日々です。これで
来年2月に総選挙が行なわれ、混乱もなく軍政から民政へ移管されれば万々歳ですけどネ。
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