タイでの大麻の栽培･販売許可で心配されることは！

　
　また 心配事が増えました。29日、タイ保健省は「アサを栽培し、食品や医薬品として
商品化することを認める」保健省令が発効されました。これで政府の認可を取得すれば、
一般の個人や企業でも大麻使用に繋がるアサの栽培･販売を行なうことが可能になります。

釈迦に説法ですが、大麻はアサの花冠、葉を乾燥または樹脂化、液体化させたもの。マリファナ
とも呼ばれます。その茎から丈夫な繊維がとれますので、昔から栽培され利用されてきました。

　

現在 日本では、大麻取締法でいう大麻草「カンナビス・サティバ・エル」のことであり、
無許可の栽培や所持などは法律で禁止されています。今回のタイの「アサを栽培し、食品や
医薬品として商品化することを認める」ことは、日本に悪影響を及ぼすのではと心配されます。

タイ政府は昨年11月、麻薬リストからアサの植物種を除外していましたので、栽培を許可
することは、時間の問題と思っていました。ですが、意外と早く認めた感じがしますネ。

アサの繊維やその油性抽出物は、医療薬はもちろん、食品および食品補助、化粧品業界の
材料に、または成分としての効用は理解できますが、悪い方へ導く輩も大勢いますからねぇ～

　

タイ国で医療などに正しく使用されれば良いですが、麻薬に繋がる手段として利用されたる恐れが
大きいのが懸念されます。日本では十代の大麻使用が、今までに無い現象で増えていると聞きます。

バンコクの居住者は食品医薬品局（FDA）の本部で申請でき、他県の居住者は県の保健所で申請
すれば、栽培が可能だといいます。　容易に日本人がタイ人に依頼することも可能でしょう。

　

日本において2020年版の犯罪白書によりますと、2019年の検挙者は覚醒剤取締法違反が
44年ぶりに一万人を下回りましたが、大麻取締法違反は4,570人と過去最多の更新です。

20代が前年比28％増の1,950人で最多でしたが、大学生と高校生も増加しており、20歳未満の
検挙者は前年比41％増の609人に上り、覚醒剤の92人を大幅に上回ったそうですヨ。 近年、
若者の間での大麻使用が急激に増え、大麻が日本の若者に広がっていることは深刻です。

　　

若者の大麻乱用が問題化する中、13日でしたか、厚生労働省は大麻取締法に「使用罪」の
導入が検討されることが公表されました。近く設置する有識者会議で議論されるそうです。

現在、大麻は所持と栽培は禁じられていますが、使用に関する罰則はありませんでした。
摘発の対象範囲を広げ、蔓延の抑止を図るというなんでしょう。そんな折に、タイでの
一般の個人や企業でアサの栽培、販売が許可制になったことは心配の種になりますよネ。　　


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