アタヤ選手は2020年1月、16歳の年齢でプロ入りしましたが、その約一年前に 父やその周囲
からプロ転向を勧められていました。ですが、“まだ準備ができていない” と先延ばしにしていた
といいます。クリス コーチも本人もしっかりと先を見つめていたのでしょう。昨日らの続きです。
タイのローカルツアーに出場後の2020年から21年の4月まではコロナ禍で海外での試合は
無く、自宅近くのコースや練習場で練習に明け暮れる日々でした。20年は中止された「ホンダ
LPGAタイランド」が21年5月に開催されることになり、推薦枠で出場することができるように …
同大会で優勝したアリヤ・ジュタヌガーン選手に1打差の2位と迫り、その成績と渡航制限の
緩和により、欧州ツアー(LET)参戦の為にヨーロッパへ向かい、同年 LETで4勝し、賞金王と
新人賞を獲得! LETの選手が選ぶ年間最優秀選手にも選ばれました。 この戦績でアタヤ・
ティティクル選手は、世界ランク18位まで急上昇します。この時18歳、改めて驚きます。
そして同年、その資格で米国の最終予選会(Qシリーズ)で3位に入り、今季から米国 LPGA
ツアーのルーキーとして25試合に出場。トップ入りは12試合、二度の優勝を果たしています。
日本選手だけでなく、欧米選手と比較しても、これだけの戦績と経験を持って、米国 LPGAに
臨んだ選手は、男子ではタイガー・ウッズ選手くらいしか居ないでしょうかネ。いや それ
以上かも知れません。 アタヤ選手が19歳で世界ランク1位になったことも理解できます。
飛距離も出て、アイアンショットの精度も高く、パッティングでは特に大きく曲がる
ラインをしっかり決められる強さがあると言われています。その上、世界各国で様々な
タイプの芝や天候を経験してきたことが重なり、この大活躍に繋がっているんでしょう。
だからか、19歳にしてはラウンド中の歩く姿とリズム、ルーティンも一定していて新人とは
思えないほど冷静で、緊張している雰囲気が全くありません。 笑顔を絶やさず、いつも
ニコニコして、彼女は『微笑みの国 タイ』の象徴だと、欧米のメディアは そう評します。
アタヤ選手自身、“とにかく楽しんでプレーすることを心がけている” と、言いますネ。
<TOTOジャパンで来日時も大阪の食事を堪能したとか>
それと、連戦で疲れてストレスが溜まってもオンとオフの切り替えをしっかり心がけている
そうですヨ。転戦した先々の地域で美味しい名物菓子や料理を食べに行ったり、タイ料理店を
探したりしてリフレッシュしているといいます。ゴルフから離れれば普通の女の子なんでしょう。
また一人、タイ国から大変な選手が出て来ました。タイ国ジュニアの大きな励みになりますネ。
これから抜きつ抜かれつが、続くのかも知れません。