タイの王様、ドリアンのお出ましです！

5月に入りましたネ。タイでは4月～6月が果物のシーズンです。マンゴーに続いて王様ドリアンの登場（旬）です。

誰が付けたか“果実の王様”と言われています。「なんでドリアンが王様なんだ？」ワタクシなりに解釈してみました。

味覚：　食べて味を知ったら止められない。よく昔から中国人は「女房を質屋に入れてでも食べたい」と言わしめる。
臭い：　芳香か悪臭かは、人によって変わるが、ホテル、機内への持込が禁止されている程、強烈な臭いを持っている。
危険：　ドリアンの実を覆っているトゲが鋭くて硬く、素手で取り扱いを間違うと大怪我をする。
　　　　　またカロリーが高く、果実と思えないほど精も強く、アルコール類と一緒に食べたら死ぬと言われている。

確かに“果実の王様”と呼ばれていいですね。でもタイの王様、プミポン王と違って万人からは愛されていません。（笑）

実はワタクシ昔の昔、若気の至りで「本当にアルコールと一緒に食べたらダメなのか」試したことがあります。
しかもアルコールはブランディーです。結果は本当でした。体が火照って火照ってえらい目に遭いました。
このままどうかしてしまうのでは、と・・・　高血圧や心臓を気にする方はご注意が必要ですヨ。

ドリアンが本当に美味しいのは、熟して木から自然に落下したものが一番と聞きますが、タイが圧倒的な世界一の
生産国になります。　（ドリアンが生産されているのは東南アジア・南アジアくらいですが・・・）

以前　ドリアンの品種は数十種類あったようですが、今はモントーン、チャニーカイ、カンヤーオの三種類に占められ
モントーン、チャニーカイで90％、中でもモントーンが主流のようです。モントーンの産地はパタヤの先の
ラヨーンの東に位置するチャンタブリ県も大きな産地の一つです。

スイカのように棒で叩いて熟しているか見極めろ、未熟だと詰まった音がし、熟すと肉が縮むので内部に響く、
匂いが苦手な人には、完熟する前の果肉がまだ固めのものを選べ、
手でつかんで指が入り込まないような固さのやつが、好い香りで美味しい、・・・王様だけに食べられ方もうるさい、ようです。

街で売られているドリアンは、通常1kgあたり30～40バーツ、丸ごと1個4kgとして、120～160バーツぐらいでしょうか。
ドリアン通に言わせると、ブランド物で1個数千バーツもするドリアンもあるそうです。

最近では冷凍モノがあり、一年中食べられるようになりましたが、味や価格で言えばやっぱり旬のものには適わないようです。
もし　今の時期訪タイの予定がある方、苦手な方も、この季節に是非トライして頂きたいものです。

でも　最初のドリアンは慎重に選んで欲しいものです。ドリアンは当たり外れの大きい果実ですので、運悪く出来損ないに
当ると「何が美味しいんだ！」ということになり、二度とドリアンを食べる気が起きなくなるでしょう。
本当の美味しさを知らずにドリアンを嫌っては、ワタクシ、王様に仕える身としては、あまりにも寂しさ過ぎます。

初めてトライするに無難なのは、スーパーなどで売られている切り身のパックが良いかも。
是非　”果実の王様”ドリアンをお試しあれ！


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