タイ人の命の値段と交通事故死 ・・・

　　
　イタリアの大型豪華客船コスタ・コンコルディアが座礁した事故は、同客船の運航会社のみならず、既に
強い向かい風に さらされているクルーズ船業界全体にも、大きな打撃を 与える可能性があると言います。

数十人の死亡者が報告されている中、世界を 驚かせているのが 無責任な船長の行動ですよネ …
座礁してから 乗客と乗員を 見捨てて 真っ先に逃げ出していたことが、大きく問題視されています。

　

　逃げ出す と云えば、タイではバスや乗合いワゴンの運転手が 事故を 起きし、やはり 負傷者を 見捨てて
よく 逃げてしまうニュースを 見かけますネ。　結構 飲酒していたり、スピードの出し過ぎ、運転中の携帯
電話使用の横行、ウインカーの未使用 … … 等々で、事故は なかなか どうして 減りませんねぇ～

この年末年始の休暇期間中も、300人以上が交通事故で死亡しました。　警察は、飲酒運転禁止や制限
速度厳守などを 指導していましたが、余り 効果は上がらなかったようです。　事故が減らないにしても

　

運転手が逃げなければ、命が助かる負傷者も いるはずですからねぇ～　運転免許証を 取る時や、
運転手を 採用する折に、何か知恵を 絞らなければ 一向に 改善しないでしょう ・・・

また よく 「どんな指導を しているんだ、事故の時は 負傷者保護が最優先とは 教えないのか」 なんて、
外国人は 言いますが、根本的に 命の値段の低さ や ひき逃げ罪が軽いこと等の意識を 変えないと ・・・

　

ひき逃げを しても、禁固６カ月以下、または罰金5,000バーツから２万バーツ、またはその両方のほか、
運転過失致死罪で、重くても 禁固10年以下と罰金２万バーツが 科されるだけですからネ。　

最終的には 命の価値観や値段が低いことが根本的な大きな問題でしょうか？　高くしなければ・・・
いや いや、イタリア人だって 逃げてしまうんだ。つまるところ　その人間性だよ、なんて声も聞こえます。

　昨年 こんな交通事故があって、世間を 騒がせました。

バンコク近郊のパトゥムタニ県で、ポルシェを 運転中に17歳の少女を はねて、死なせた19歳の少年が
少女の葬儀が執り行われている寺院で、少女の母親に謝罪しました。　少年は 大学生で、時速
120km のスピードを 出していたようですが、車は 父親所有のもので 金持ちのボンボンなんでしょう。

　

母親は 「許してあげる。 心配しないで」 と、少年に声を かけたことが、＜ 母親が優しい人なのか、
それとも 少年側から、慰謝料 （30万バーツ） 及び 葬儀代 （５バーツ）、保険金 （20万バーツ） が

支払われるから許したのか ＞ なんて　話題になるくらい、命の値段が安いんですねぇ～　
全部で55万バーツ （約138万円） ですヨ。　少年側には、もっと 支払能力はあるんでしょうけどネ。

　長くなりますので、明日に続きます。　　



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