タイのニューハーフと徴兵制度 ２

　　
　ニューハーフが 「精神障害者」 扱いで、徴兵免除されているとは、ちょっと　可哀そうですよネ。
このことが　バンコク ライフ という、フリーコピーにも記事になっていました。　（昨日からの続き）

タイの今の法律では、戸籍の性別を 変えることはできません。　外見は女性でも戸籍上の性別は男であり
18歳の時に予備兵名簿に登録されていますから、当然　徴兵検査を 逃れるわけにはいきません。

か、と言って　外見は女性であり、弱々しい男性に　強く逞しく勇敢な兵士を 期待することはできない…
まして　男性ばかりの兵舎に、女性の振る舞いを した男性がいたら軍の風紀も乱れますもんネ。

　　

でも　一般男性も、ニューハーフの男性は、軍の規則で 「精神障害」 として兵役を 免除されることを
知っていますから　徴兵の免除を 得る為に、その時だけ　ニューハーフになる者もいると聞きます。

また　逆に　男性だけに囲まれたいと願う、本当の ニューハーフが、兵舎に入りたいが為に ニュー
ハーフであることを隠す、なんてこともあるようです。（笑）　笑っちゃいけませんネ。　

徴兵した者の記録は恒久的に残り、就職に際しても徴兵検査証明書の提出が求められ、ニューハーフが
徴兵免除になった場合、徴兵失格検査証明書に 「身体障害者」 であることが記載される為、就職や
ローンの審査で不利になることが よく あるようです・・・　これに抗議したのが、ゲイ権利団体でした。

　

　銀行口座の開設や海外へのビザ取得にも、この「身体障害者」の一文字が、これこそ障害になると…
確かに 国も 他の明記方法を 考えなければなりませんよネ。　　でも 軍だって 「勝手にニューハーフに
なっておいて　今更　都合の良いことを 言うな！」　なんて、突っ込みたくなるでしょうねぇ～

徴兵制度を 存続させている国は、世界で20カ国前後あって、女子も徴兵の対象としている国が
イスラエル・マレーシア とあるようですが、ニューハーフ問題で悩んでいる国はタイだけでしょうねぇ～

　

社会問題となりつつありますが、法的には精神疾患との理由で兵役の対象から除外することに問題は
ないようですので、現 防衛省徴兵局長は　「男性でも女性でもなく、ニューハーフを も差別しない、

新しい第三の性別名を 模索して、政府に申請する」　考えのようです。　当面は 「30日以内に完治しない
病気を 患っている」　として、不合格　いや　徴兵免除しているようですヨ。　

いずれにしても、同問題は防衛省徴兵局の大きな悩みのようです。　色々と お国から気を 遣われて
タイのニューハーフが、世界で一番　幸せ　かも知れませんネ。　　　


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