私が勝手に期待をしているバンコクの新都知事・チャチャート・シッティパン氏は、
バンコク首都庁(BMA = Bangkok Metropolitan Administration)の様々な問題に
取り組み始めています。その最たる課題、ゴミと廃棄物問題に動きだしました。
BMAを清潔な街にするには、深刻なゴミ問題があります。今のBMAでは、家庭での
廃棄物は分別せず、一つにまとめて そのまま道路に出しています。 収集スタッフが
トラックに積み込む前に分別するのに、一カ所あたり約30分かかると言われています。
街中のその場所やゴミ処理場から発生する悪臭も酷く、何とかしてもらいたい難題です。
それをチャチャート知事は ゴミの分別において、都内50区の内、試験的にいくつかの
パイロットゾーンを指定。そこでは家庭が体系的にゴミを分別することを義務付け、
これが軌道に乗れば、同プロジェクトをバンコク都内全体に拡大するとしています。
<日本でも完全ではありません>
しかし、ゴミ処理では世界有数の日本でさえ、なかなか要請だけでは やってくれない
ケースが多々ありますからねぇ~ バンコク都全体が、東京都のようになるには、相当の
月日がかかるでしょう。チャチャート知事の実行力とリーダーシップにかかってきますネ。
まずは 生ゴミとそれ以外のゴミを分別するよう都庁が都民に奨励していき、地域社会や
学校が、ゴミの排出量を削減する為の廃棄物処理などガイドラインを提供するとしています。
<ゴミ問題に取り組むチャチャート知事>
また、“廃棄物をリサイクルしていくためにも、都民と民間会社の協力が必要だ” と訴え、ゴミ
処理に年間100億バーツ、公衆衛生予算にも60億バーツ投入と、その本気度が伝わってきます。
最近もチャチャート知事は、エチレン・プロピレン・ポリエチレンや生化学製品の生産・
販売を行なっているPTTグローバルケミカル社と、その関連会社であるソリューション
クリエーション者の代表と会い、バンコク首都圏のゴミ問題について話し合っています。
<PTT(石油公社)グローバルケミカル社>
PTTグローバルケミカル社は廃棄物を削減し、資源を最大限に活用するために、PETボトル
その他のプラスチック廃棄物をリサイクルする際にも協力するなどの話し合いも進んだよう。
今後は都も廃棄物輸送システムを改善しながら廃棄物管理政策を実施していくといいます。
チャチャート知事は、バンコクを清潔な街づくりへと進めていますが、PTTグローバル
ケミカル社のような民間パートナーの助けを借りて、オンヌット エリアにある合計
103ライ(16.48ヘクタール)の埋め立て地を、木々や草花を植え緑地に変える計画も
公表しています。 チャチャート知事の新しいバンコク都づくり、期待したいですネ。
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