タイ国際航空、黒字化も夢ではない、頑張って！

　
　航空会社の話が続きます。経営破綻していたタイ国際航空に タイ中央破産裁判所は14日、
会社更生手続きの適用を認めました。　これで再建に向け、第一歩を進むことになります。

会社更生手続きの更生プランを同裁判所が、仮に否決していたら、タイ国際航空は廃業と
なっていました。ピヤサワット同社元社長ら六人とコンサルタント会社が、更生計画策定人

　
　＜ピヤサワット氏は2012年、インラック政権の誕生で解任されています＞

（プランナー）に任命され、今後、機材･人員の削減を含む具体的な再建計画案を作成することに
なります。　金融機関など主要債権者に対して、大幅な債権放棄も求めていくと見られています。

どうなることやら、何しろタイ国際航空は 一番 分かり易い「タイ国の顔」でしたからねぇ～　
まぁ～ 順調に行って、早ければ 2021年の第一四半期には、更生計画が始動するでしょう …

ですが、再建への道のりは険しいですヨ。資金はほぼ枯渇しており、累積赤字は今年６月末時点で
約3,322億バーツ（約１兆１千億円）という巨額な負債を抱え、債務整理のほか、新たな資金投入も
必要です。　しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で航空業界の先行きは真っ暗で見通せません。

　

さらに、同社をめぐっては、タイ政府による調査で旅客機購入の際、大規模な汚職疑惑や
年間20億バーツ（約68億円）に上る残業手当て支払いといった不正疑惑などが、次々に
明るみに出ています。今さらですが 債権者、投資家の信頼を回復するのは、大変なこと。

ほかの航空会社のように、新型コロナ感染拡大による全面運休で経営不振に追い込まれた
のではなく、すでに経営が危機的な状況だったところへのコロナ禍で経営が破綻しました。

　

今後は民間企業となることで、以前は支援してくれた国営企業開発管理法･労働者法など、
適用外がとなります。経営の自由度が増して、経営再建の障害となってきた労働組合も

いったん解体されています。リストラ策としては、現在 グループ全体で約２万1,000人いる
従業員のうち３～５割を削減し、保有機材も３割程度減らすることを検討しているといいます。

　

11年創業以来、赤字決算の続いている100％子会社タイ･スマイル（格安航空）も、今年までに
累積でおよそ80億バーツ（約270億円）の損失を積み上げ、足を引っ張る形となっていました。
これも近いうちに、タイ国際航空との合併、あるいは売却や解散を余儀なくされるでしょうネ。

放漫経営をしていたのでは、潰れて当たり前です。いずれにせよ、会社更生手続きの適用が
認められたわけです、しっかりした人材で問題点をきちんと整理していけば、JALのように
黒字化も夢ではありません。　民間企業としてしっかりと再生することを期待しています。　　


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