タイの常識は日本の非常識？？

タイで生活していると考え方が違うと感じることの一つに、時間についての感覚があります。

タイと日本では時間の概念が、子供の頃から習慣・文化の背景が違って育っていますから、どちらが良い、
悪い、と判断をしてはいけませんネ。他のことでも日本の常識はタイの非常識になりますし、タイの常識は
日本の非常識になり得ることがいくらでもあります。この背景の違いをよく理解して生活しないとストレスで
癌になってしまいます。（笑）何事においても日本の物差しだけで測る人がいますが、これはいけませんネ。

07年にワシントンで鉄道会議たるものが開かれ、各国の責任者から特急電車の平均遅延時間を述べて
貰ったそうです。ある国はそれぞれ8時間、6時間、3時間・・・　と続き、ドイツは6分と報告すると、さすが
ドイツですなぁ～　と、どよめいたそうな。そのあと日本は“6秒”と発表すると全員　絶句！だそうです。

誰が言ったか「日本人は完璧という星から来た宇宙人」と・・・日本は時間に関し何事もこんな感覚ですから
待たされると損をした感じになり、クレームの一つも言いたくなります。　時間厳守はお手のもです。

一方タイでは、小学校時代からそれほど時間管理を徹底させることも無い、と友人のタイ人が言って
いましたが、真意の程はどうでしょう。確かに日本と比べらアバウトな時間感覚なんでしょう。先生も
授業に遅刻してもあまり強く注意はしないようです。バンコクの街中や店先でも、乗り物の乗車場所にも
時計や時刻表を見かけませんネ。

約束の時間が9時であれば、9時半までは許容範囲、いや人によってはそれ以上です。タイ人同士で
待たされたことに対してクレームするのをあまり聞きません。自分も遅れるんだから相手も遅れても
マイペンライなのでしょうか？（笑）・・・・・　“約束の時間”　では更にもう一つの違いがあります。

日本人は「明日の9時」が約束であれば、後から入る用事は余程の事が無い限り「明日の9時」を最優先に
します。タイ人は「明日の9時」と「後に入った用事」を比較して簡単に優先順位を変える人もいるようで
“ドタキャン”　がタビタビ生じます。この場合、相手のことは置いておくようです。（笑）

会社の面接でさえも　“ドタキャン”　をよく聞きます。こういう事はタイ人同士であればお互い様で
気にしないのかも知れません。　時間のアバウトという感覚から来るのでしょうか？
全ての人がそうではありませんが・・・

こんな、あんな、ですから、「日本の時間と約束」と言う常識をタイへ持ってきても喧嘩になりません！　
タイにはシンプルさ、いい加減さ、おおらかさが適度にあり、時間に囚われない自由な雰囲気があり、
これが日本人が「タイへ来るとホッとする」と言わしめる要因ですもの。タイと日本の風習、文化・
習慣・気質などの違いを認識して、ここは一つ目くじら立てずにマイペンライと行きましょう！



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