2016年1月元旦は、バンコクやタイ全土でカウントダウンのイベントに多くの人が出て
大いに盛り上がったようです。 プミポン国王陛下からも毎年 恒例となっている新年の
お言葉としての年賀状が国民に公表され、広くマスコミでも報道されていました。
国王からのお言葉は、国民の心身の健康、さらに幸福と繁栄を願っていることが記され、「健全で強い心。
健康で強靭な身体。いつもそれだけ注意しなさい」 と。 88歳になられ、近年は入退院を繰り返されている
国王陛下として、健康がいかに大切であるかということを強調されているような気がします。
<年賀状の左胸には 昨年暮れに死去したトーンデーンの図柄が…>
2014年の年賀状には、野良犬の子 (メス) で可愛がっていたトーンデーンと一緒でしたが、昨年
12月26日に老衰で死去してしまいました。 尚更 健康の重要さを痛感しておられるようです。
ですが、享年17歳と1カ月19日は、人間に例えると約120歳という大往生です。 トーンデーンは
1998年にバンコクの保健所からプミポン国王に引き取られ、赤銅色の体毛に由来する 「トーン(銅)
デーン(赤)」 と名づけられて王宮で大切に育てられました。 これまでに9匹の子を 設けています。
<2014年の年賀状では元気なトーンデーンでしたが…>
幸せな犬でしたネ。 2002年にはトーンデーンの振舞と国王の関係をプミポン国王自らが著述し、一冊の
本にした書籍 「トーンデーン物語」 が発売され、65万部の大ベストセラーとなっています。 「出生が
野良犬であるものの、正しい躾をしたことで素晴らしい能力が開花した」 というエピソードに溢れた
この本は、「タイ国民に対する国王のメッセージではないか」 と話題になりました。
<国営郵便社が干支である猿をデザインした切手を販売(1枚3バーツ)>
さて、年末年始のタイの表玄関口、スワンナプーム・ドンムアン国際空港とも、多くの外国人旅行者で
賑わっています。 2013年以降の政情混乱、14年のクーデター、昨年のバンコク爆弾テロと、治安
悪化が懸念される出来事が続いているにもかかわらず、タイへの観光人気は止まりません。嬉しい事です。
そんな中、プラユット首相は新年のメッセージで、国民に団結を呼びかけるとともに、現在のタイは
「持続可能な民主主義」 に向けたロードマップの第3段階を迎えていると指摘していました。
タイ中央銀行は、2016年のタイの国内総生産(GDP)の見通しを、3.5%増と発表していますが、
プラユット政権の大きな問題は経済の立て直しでしょう。 景気の低迷を 何とかせねばなりません。
他にもタイ軍政の長期化は、軍部の汚職疑惑・麻薬問題など、暫定政権が取り組むべき課題が山積みです。
プラユット政権の成果が明確になるのは、2016年次第と言っても過言ではないでしょうネ ・・・
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