タイの政権はどうなるの？

タイのマサック首相が9月2日に日本の？福田首相を訪問する予定だった、のをご存知でした？

でも福田首相は政権を投げ出してしまい、マサック首相は反政府団体・民主主義市民連合（PAD）のデモやら首相府での
座り込みなどで退陣を求められ、それならと非常事態宣言を発して右往左往の状態です。もしこれが、サマック首相が
福田首相を訪ねた後だったら、今の状態より世界の笑いモンになっていたでしょうネ。ホントどちらも困ったモンです！

こんな笑えないエピソードが朝日新聞に掲載されていました。

混乱するタイの政局の打開策を討論する特別会議で上院議員が、「こんな事態になったら日本の首相だったらとっくに
辞めている」と・・・　すると、辞任を拒否するマサック首相側は、反政府派の横暴さを指摘し「こんな事態を招いたら
中国だったら死刑だ」と・・・　でも日本の福田首相は政権を“投げ出して”しまい、タイでは反政府と政府支持派との
ぶつかり合いで死傷者を出し、サマック首相は“非常事態宣言”を引く状態になってしまいました。討論会とはウラハラに
とんでもない方向に進んでいます・・・ホント困ったモンです。（笑）

処で、現政権は昨年の総選挙の結果で成り立っているはずなのに、どうしてサマック首相の退陣を求めるの？という
単純な疑問を知人がしてきました。ワタクシも「そうですよネ。」と言わざるを得ません。・・・　こう言うことでしょうかネ？
要約しますが間違っていたら、どなたかご指摘下さいませ。

余りにも絶大な権力を持って、やりたい放題のタクシン元首相（愛国党）の“政権の腐敗追放”を目指して、個人的な確執が
あった政治家・元官僚や利権から遠ざけられた経済人が、市民団体や労組を巻き込んで2006年2月にPADを結成した所から
始まります。王様の側近を味方に付けながら、PADはまんまと騒乱状態を作って軍を介入させ2006年9月に軍事クーダターを
導き、タクシン元首相の追放に成功し、約一年間軍が政権を握った後　昨年12月に総選挙を行なう運びとなりました。

ところが、タクシン元首相の出身地でもある北部・東北部の農民や貧困層に絶大な人気のある支持層に、経済人・都会の
中間層が負けてしまし、タクシン元首相の代理人を名乗るサマック現首相派でタイ愛国党の流れを汲む「国民の力党」が
圧勝し、今年2月に国王による認証を経てマサック新政権が発足しました。しかし選挙に勝てない野党は、罪に問われた
タクシン元首相を助けようと憲法改正などを行なうサマック首相に対して、再度PADを利用して退陣を求め現在に至っています。

サマック首相も“なんでだ～”という心境なのでしょう。今度は国民投票を行なうと宣言しています。どうなることやら？
10日に訪タイが決まっているワタクシとしても、気がかり極まり無い心境です！


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