12日の日曜日、バンコク市内のいくつかの公園で「独裁政権に抗議するランニング
イベント」が開かれ、約1万人余りが参加。 日本でもニュースになっていました。
タイでは2014年のクーデター以降、反政府活動が続いていますが、5人以上が集まる政治
集会が禁止され、現在は認められているものの、公共の場での集会は届け出が必要です。
しかし、中々 許可が下りないのが現実です。そこで、主催した学生活動家たちは、ランニング
大会を催し、走りながら政府に抗議する場を確保した形です。 なるほど、上手い作戦です。
「政府は権力の乱用をやめ、人々に権利と自由をもたらさなければならない」と主張している
ようですが、要するに 昨年軍政から民政になっても実権を握っているは、プラユット首相
はじめ当時の軍政の中核メンバーであり、人事が変わっていないこと、そして、親軍勢力が
議会を占める政府に抗議しているのでしょう。 主催者によるとバンコク市内では約1万
4千人が参加し、14年の軍のクーデター以降、最大の反政権イベントになったようです。
<タナトーン氏>
そう言えば、昨年12月にタイ国立開発行政研究院(NIDA)が、18歳以上のタイ人を対象に実施
した世論調査(回答者2,511人)で、政党支持率1位は野党第2党の新未来党で30.3%でした。
2位は野党第1党でタクシン元首相派のプアタイ党で20%、3位は軍を母体とする政権
与党パランプラチャーラット党で16.7%、4位は連立与党の民主党で10.8%でした。
また「首相に相応しい政治家」として最も支持を集めたのは新未来党のタナートン党首で31%。
2位はプラユット首相で23.7%、3位はプアタイ党のスダーラット元保健相で12%でした。
<デモに参加して反対を叫ぶタナトーン氏 (前列中央)>
そんな背景もタナートン党首を強気にさせているのでしょうネ。同ランニングイベントは学生の
活動家が主催したと言われています。が、裏では議員の地位を剥奪され、党は解散の危機に
直面している、軍事政権に断固反対する新未来党のタナトーン党首が操っているんでしょう。
ですが、一部の有識者たちからはタナトーン氏に、“今は静かにしていた方が良い” という忠告も
しているようです。軍政を中心とする保守勢力側は新未来党に強く反発し、「国外で学んだ左翼
思想を持ち込むな」「立憲君主制の変更を企てれば内戦になる」などと警告しているといいます。
保守派団体が「国家の安全保障と王室を脅かす」として、新未来党の解党の風が強くなることを
懸念しているよう。 解党となれば、党首や党幹部、党自体が身動きできなくなるでしょうから。
ランニングイベントに参加した若い人たちに、香港の若者のような気概は感じられませんしネ。
このようなデモなどが起きると、平穏無事に日常生活を送れることを願うばかりです。
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